私が読んだ中から面白い無料で読める完結済みネット小説を紹介しています。
なろう系が多めですが、カクヨムやSS掲示板関連の作品もあります。
完結レビュー記事数は2020年までで102作品(過去1)・(過去2)
2021年は現在8作のレビューがあります。
こんな方へおすすめです
✔ランキング外のもっと評価されるべきマイナー名作を知りたい
✔イヤみのない異世界転生とか俺TUEE系をお探しの方
✔完結・安心して読める面白い小説をお探しの方
✔作品の傾向を知ってから読みたい方
✔コメント欄で感想や良作をシェアしたい方(コメント求む)
・最後まで読めた小説…☆3
・けっこう楽しめた小説…☆4
・尖った魅力を持つと感じた小説…☆5
レビューでベタ褒めしている場合は内心☆6です。読み手によって好みは様々なので表示は☆5まで。
※他の方が多数の作品を紹介してくれています。ぜひ本文下のコメント欄もご覧ください。
2021レビュー小説一覧
1/13 村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない ☆5
1/13 12ハロンのチクショー道 ☆5
1/4 世界再生GAME ☆5
1/4 世界でただ一人の魔物使い~転職したら魔王に間違われました~ ☆3
1/4 モンスターのご主人様 ☆5
1/4 チートで賢者な俺は異世界に革命を起こす ☆3(ネタ枠)
1/4 僕以外の人類はVR空間に移住した ☆5
1/4 悪魔公女 〜ゆるいアクマの物語〜 ☆4
おすすめ度★★★★★
村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない
村づくりゲームのNPCが生身の人間としか思えない 01 [ 昼熊 ]
ある日不思議なゲームが届き、そのあまりのリアルさにのめりこむニート主人公。
ゲームの中で懸命に生きる人々に神様として接する中で、主人公はニート生活で忘れていた、あるいは都合よく忘れたことにしていた情けない自分を自覚する。ゲームと現実の両方が、主人公の閉ざされた世界を広げ始める。
軽めですがヒューマンドラマ的な要素があるため「ニートの更生物語なんてクソ」派の人には合わないかもしれません。
ジャンルとしては一人称視点の防衛ゲーム。
リアルタイム進行のゲームで暮らす村人を守るためにニートがほぼノーチートで頑張る物語です。
そこそこのボリュームに、良くまとまったプロット。世界の謎も割と早めに明らかになります。
村づくりと聞いて思い浮かべるテンプレ内政発展な要素はなく、毎度オリジナリティのあるぶっ飛び展開が魅力的です。
仮想世界のアイテムが現実に届いたり、逆に異世界へ一時的に転移したり。リアルと仮想のクロス展開で面白さが光ります。
敵方の登場人物は割とゲスの極み。主人公ズのピンチに手に汗握ります。後を引く鬱展開がないのは救いですね。スカッとさわやかゲスの成敗シーンもございます。
【NHKにようこそ】で家にミサキちゃん来てくれと願った人。ラピュタ見た翌日に空を見上げて女の子を探した人。挙手ノノノ
閉塞した日常が変わるきっかけ。多くの人が願う変化。これはそういった一つから始まる、ある意味では出来レースな物語。
でもこれが物語として成立したのは主人公が頑張ったからです。ほっこり元気をもらえる往年のジブリ味ある寂し爽やかな読後感もグッド。
総評としては神作ではないものの、読者の心に残る良作という印象。人によっては刺さるものがあると思います。
全貌が見えない敵に翻弄され、それでももがきながら大切なものに気付き、それを守り抜くため立ち上がれ三十路ニート!
この作品はコミック版も魅力的です。小説版も大幅に加筆&展開が変化しているとのことで、無料ウェブ版が気に入った方は手に取ってみるのも良さそうです。
12ハロンのチクショー道
馬に転生してヤリまくりの種馬目指して競馬場を駆け抜ける可愛くお茶目なお馬さんと、それを取り巻く人々のお話。
冒頭からかなり読める。グイグイ読めます。万人におすすめしたいタイプの小説。
【題材知識のある作者】特有の蘊蓄や、やけにリアルな実況中継。掲示板のレスは読んでいてクフフッとなるし、ためになります。
私の中で小説家になろうに匹敵する神作品群【やる夫で学ぶシリーズ】の傑作を読んでいるときの感覚がありますね。
競馬に興味がない人でも大いに楽しめると思いますが、一度でも馬券を買ったことがある人にはすごく突き刺さるのではなかろうか。
非常に珍しいタイプの小説であり、なろうにマンネリ気味の方には騙されたと思って読んでみて欲しい秀作です。
馬に転生した主人公ですが、元人間であることを主張することはありませんし、一人称での心理描写もごく一部です。あくまでも『とても人間味のある馬』として物語が進行します。
文章は独特ながら安定して高レベル。喉越し良く読み味は軽いです。
全体としての雰囲気はコミカルでありながら、競馬という業界に愛をもって接する人たちの熱がじわじわと伝わってくるようで素晴らしい。
種馬のアレコレで最初はイロモノ小説かな? と思っていましたがまさかの胸熱物語。
見せ場のレース実況はまるで自分が馬券を買ったような気持ちで読める、この小説は大穴です。
世界再生GAME
本格的な異世界デスゲームもの。好みが合う人には垂涎の秀作。
3人称で、文章のレベルもシンプルに高いです。
アッシュクラウン、403シングルルームの作者さんで、とにかく素材というか、舞台設定が極上なのが特徴です。
瘴気に覆われた世界。文明の滅びた世界を再生せよ。明確な答えも、主催者の正体も目的も不明。それでも500万を超えるプレイヤーはその世界へ降り立つ。
強大な敵、高まり続ける瘴気による時間制限。瘴気を吐き出す魔泉、汚染された水源、旧文明の遺跡、複数の異世界から招聘されたプレイヤーなどなど。
デスゲームスキーの背筋をプルプルさせてきやがる・・・。
厳しい世界でサブキャラの死を含めシリアス多めですが、読んでいてきつくなるような絶望描写(裏切り、メインキャラ死亡など)はないため安心して読み進めて大丈夫です。
また、絶望的な環境でも思わぬ裏技的抜け道があったり、工夫の余地が無限にある世界観の設定が素晴らしいです。
それだけに良くも悪くも「もっとこうすれば良いのでは」「なぜこれをしないんだ?」とヤキモキしながら読むことにもなるでしょう。
この巨大な風呂敷では、全ての読者の問いを先回りして潰すことは不可能でしょう。
設定のツメ方は、完璧ではないがガバでもないというベターなカバー具合だと思います。
世界再生を成し遂げてゲームをクリアするには他プレイヤーとの協力が必須という設定もグッド。
各々の手に入れたユニークスキルは特徴的で、キャラの書き分けに一役買っています。
世界を再生させるために多数のアプローチを試行したりプレイヤーの思惑が交錯するのも読んでいて楽しいです。
逆にこの世界観ゆえのマイナスポイントもあります。
文章力は高いですが、どうしても描写が不足、あるいは偏りがあります。
具体的にはキャラの掘り下げや主人公の成長に触れる中盤。必要な掘り下げなのかもしれませんが、世界の謎に圧倒される序盤に比べると「あの謎はどうなったんだ?」「もっとこうした方が効率的ではないか?」となるかもしれません。
もちろん要所でデスゲームらしい展開で飽きさせない工夫がされていますが、個人的にはもっと世界観をガンガン掘り下げてほしかった。
この作者さんの作品で共通する点として、主人公をあえて未熟な、少年らしい設定がされています。
つまり幼さゆえの失敗と挫折、大人からの助言や修行パートなどが発生し、そちらに尺が取られます。
ボーイミーツガール的な甘酸っぱい要素もあり…。
このあたりは好みの問題ですね。
それでも170万文字の長丁場で迎える終盤の山場はさすがのクオリティ。徹夜級です。
完結は、序盤からの大きな課題を一つクリアして「俺たちの冒険はまだまだ続くぜ」エンド。
大風呂敷をたたみ切ったとは決して言えませんが、たしかにここで終わるのも一つの形かなという印象です。
序盤の伏線はおおむね回収しており、ドラクエで例えるなら空飛ぶ乗り物を手に入れたあたりです。
世界の大枠と攻略の方針は既に示されており、これ以上やるなら激烈な新展開を一から構築しなければならないし、正直それは書き手と読者の力を超えてしまうでしょう。
総評として、☆5を確定で付けることのできるクオリティだけど、やはりこの最高の世界観をフル活用してほしかった。
子どもな主人公の恋愛模様を楽しめるかどうかの差は大きい。
ゾンビ映画で、ゾンビそっちのけで人間同士が争いだしたときのモヤモヤが僅かに残ります。
ラストも最高とは言い切れないため、秀作ではあるが神作ではないという印象です。
舞台の味付けが☆6、イベントは☆4~5、恋愛関連は没入できなかったので☆3、合わせて☆5です。
モンスターのご主人様
モンスターのご主人様(1) (モンスター文庫) [ 日暮眠都 ]
これは…すごい作品が来ちゃったなと。
あまりにも丁寧な作品。読むのにやたら時間がかかります。
サクッと俺TUEEを読みたい方にはオススメできません。しかし、間違いなく信者を量産する小説だと思います。
あまりにも丁寧な進行。主人公とメインキャラたちの描写が非常に多いため、必然的にストーリーの進行は遅れる。
そんな、ともすれば読者が見放しそうなペースでありながら、打ち切りの闇に包まれた異世界ラノベ業界において10巻を優に超える書籍化、コミックもしっかりと発売され続けている作品です。これ、すごいことです。
私のレビューも作品につられて長文化しているゆえご容赦を。他の方のレビューも軒並み長文です。なんだかクスッ(*´ω`)
視点は一人称メイン、稀に三人称。
あらすじだけを書き並べたらテンプレです。よくある集団転移、集団パニックと人間不信、魔物とのパスをつなぐユニークスキル…。
作者曰く「初投稿」…絶対嘘ダゾ。いや、なろうが初めてという意味なのでしょうね。
文章がスムーズに頭に滑り込んできます。序盤のエログロ展開、物語の進展に合わせたスキル説明、心理の描写、章を超えた伏線張りを一人称でこなす。
200万文字を超える、実に気合の入った作品です。更新も長く太く、作品への愛が溢れていますね。
人が小説の中に生きていることを感じられます。それなのに描写が自然でクドさを感じさせません。
文章の技量もそうですが、どちらかというと頭の良い人が読者を意識しながら書いているようなイメージです。
本文の前後に作者目線の注釈が入るので、それは少し気になる人がいるかもしれません。
同様に本文前後に差し込まれる小ネタもあり、個人的にはシリアスを緩和する良い清涼剤だと感じました。
さて、繰り返しになりますがこの作品は主要キャラの心情描写に割かれる分量が非常に多く、それにより進行が遅くなっています。
そのため、それを許容できるかどうかで評価が180度違ってくるでしょう。
この作品はというと、ゆっくり進行を大多数の読者に許容させるだけの力を持っています。
描かれるやり取りは自然かつ素直であり、イヤミなく理解ができるため苦になりません。
一言でいえば「納得できる」のです。納得させてくれる作者は信頼できます。
実は雑な伏線張りもあるのですが、多くは最後までに一定の理由付けがされたりと、ケアが手厚いのです。
それでいて、たまにゾクッと来るような深めのテーマを持ち込んでくる。魔物や魔力に関する設定も練り込まれており、読み進める価値があると思わせてくれます。
危機的な状況はいつも突発的に訪れますし、敵は常に格上です。手持ちの戦力は分断、弱体化されているのが常で、ままなりません。
理不尽なチートに虐げられ、世界の全景も霧に包まれ、それでも力を合わせて必死に抗う展開が続きます。平穏は長く続きません。
無双な展開も少ないながらありますし、勇者やスキル、世界の成り立ちなどはなろうファンタジー的な味付けがされていて読みやすい仕上がりです。
ですがやはりこの作品はなろう異世界ファンタジーではなく、シビアな世界を生き抜いていく主人公たちの描写に重きを置いた、人間性を描く作品でしょう。
ラストは世界の謎も明らかになり、明確に伏線を回収するハッピーエンドです。
とにかくヘビーで、読了までにかなりの期間が必要でした。【鬼人幻燈抄】(まとめ2にてレビュー)クラスのヘビーさだった。
大作にありがちな、サッパリ完結に感じて「世界がもっと続いてほしい」という気持ちもセットです。これは名作の宿命ですね。
ただ【モンスターのご主人様】においては、書籍にてウェブ版で拾いきれなかったエピソードが加筆されており、丁寧さが増しているという事です。
無料のウェブ版が気に入った方は、ぜひ書籍やコミック版も読んでみてはいかがでしょうか。
モンスターのご主人様(5) (モンスターコミックス) [ 咲良 宗一郎 ]
僕以外の人類はVR空間に移住した
熱を失いゆく太陽。極寒の地球。
子孫繁栄を諦め、緩やかな滅びを受け入れる人類。
極厚サーロインの一口ステーキ。サクッと読める分量、しこたま詰め込まれたナマリに一人称をそえ。
閉ざされたVR世界に広がるどこか歪な日常の香りと、現実の地獄に縛られた主人公の物語。
夢のある異世界ファンタジーではありません。終焉までのカウントダウン、世紀末ものです。
シリアスでシビアな世界。しかし読んでいて辛さや胃もたれを感じません。終末世界スキー垂涎の秀作。
文章レベルは非常に高い。素直で読みやすい文字の中に、多くの意味ある情報が詰まっています。
仮想の世界と現実の世界を描くときのアレコレを完備しつつ、オリジナリティもあります。
惜しむらくは、なろう王道とは対極にあることか。美少女は出てくるけど…。
ラストは約束されたエンド。滅びを約束された世界が覆されることはありません。
しかし、おそらくハッピーエンドに分類されるでしょう。無駄を削ぎ落した綺麗な完結です。
舞台の設定は高いレベルですが完璧ではありません。
最後まで語られないこともあったし、もう少し広げたり掘り進めてほしいとも思いました。
でも、これでこの世界は終わりました。
終焉を扱う作品に相応しいこの読了感を味わってはいかがでしょうか。
(以下ネタバレではないが読後読み推奨)
仮想現実、宇宙、時間と聞いて浮かぶ作品は何でしょうか。おすすめがあれば教えてほしいです。
この作品を読んでいてなんとなく頭をよぎったのは、トータルリコール、インターステラー、マトリックス、からくりサーカス、マイノリティリポート、最近のだとテネットかな。共通するのは設定くらいのものなのですが、それでも脳が同じ場所に振り分けるこの不思議な感覚。
なろう小説だと【終焉世界】や【灰と王国】でしょうか。ジャンル的に。
フィクションを真面目に考察することの良し悪しは置いておくとしても、近未来SFな世界観だけに、これは良くも悪くも考察が捗ると思います。
たとえば「VR空間で思考加速が実用化しているなら他に解決策あったろ」とか「太陽が消滅する直前はむしろ地球が温暖化していく」とか。
この作品は、たとえば前者の問いには加速化は試験段階、人的資源と工業力の払底による選択肢の減少。後者の問いには世界の描写を曖昧にすることで細かに対応しているように感じます。
一方で、フィクションらしい展開というかタイミングの一致、悪く言うならご都合主義も僅かですが存在するのは事実です。
しかし、これだけ少ない文字数の作品において、このレベルのツッコミどころしか存在しない&こうすればどうだったかなどの議論が起きる時点で、逆説的に非常に完成度の高い小説だと言えるのではないかと思います。
つまり、リアル系近未来SFとしてゴイスー面白かったです(*´ω`)
おすすめ度★★★★
悪魔公女 〜ゆるいアクマの物語〜
ぅゎょぅι゛ょっょぃ
一人称たまに三人称。
最強で悪魔な幼女がもはやなろうの概念世界と化した中世ヨーロッパ異世界でわちゃわちゃする小説。
ちょっとゆるふわでほのぼのしすぎかなー? …からのスプラッタァ! でも終始コミカル進行。
序盤構成は難あり。場面転換や使い捨て名詞がポンポン出てきて把握しにくいです。
ただこの作品はキャラゲー寄りというか、世界の勢力図なんかは流し読みで大丈夫だと思います。
文章も全体に粗いところはありますが、幼女悪魔視点で新鮮に読み進めることができます。
幼女主人公は基本的に最強でサイコ入ってますが、鼻につくような感じはしません。なんとなく転スラっぽい雰囲気があります。
そんなかんじでサクサク読める小説ですが、なろう日刊スナック菓子よりは噛み応えがあり、コンビニの298円のお菓子を食べているときのようなちょっぴり贅沢感で読めます。
序盤に比べ、中盤からは構成と文章が安定してくるし、スポットも絞られてくるので好印象。
ラストの勢いも結末も個人的にはとても好みで、気持ちよく読了できました。
二部として続編があるようですが、一部の段階で充分完結だと言えるため、ここまででご紹介です。
おすすめ度★★★
チートで賢者な俺は異世界に革命を起こす
1話読む
こ れ は ひ ど い
中盤まで読む
こ れ は ひ ど い
最後まで読む
こ れ は ひ ど い
なぜ最後まで読んでしまったのか。
常人には書くことのできない小説です。腹筋と頭が痛いです。いろいろ崩壊しています。
全体文字数はラノベ0.5冊分くらいの、気軽に読めるネタ作品です。たぶん作者さんは狙って書いています…たぶん。
重めのガチ作品に疲れた時に読んでみてください。ネタをネタとして楽しむ心を持つ方のみにおすすめです。
最初のノリが最後まで続くので、補給を済ませたら任意離脱しても良いかなと思います。
面白いと感じたら、なろうの感想欄も覗いてみましょう。大体の人がネタを楽しんでいますが、中には皮肉を言おうとして滑っていたり、ぶっ飛んだ作風にマジメに感動している方もいます。カオスです。
私も中盤まで読んで、作者さんがどこまで意識して書いているのかわからなくなってきました。SUN値が削れていきます。
俺様自己中主人公だとか、アゲアゲイエスマンヒロインズだとか、そんなちゃちなもんじゃ断じてねぇ濃厚ななろう煮込みをあなたへ。
世界でただ一人の魔物使い~転職したら魔王に間違われました~
一人称メイン、たまに他人視点の3人称。
元最強勇者が魔物使いになっていろいろ勝手気ままに振舞ったり建国したりする。
文章はサクサク読めて、可もなく不可もなく。
キャラや世界の設定に知識や行動が伴っておらず、やっつけ感やツッコミどころが多い。
主人公は子どもの身勝手さがあり、悪い意味で傲慢だし、方々で理由付けが甘いため主人公に共感し辛いです。
特に、紆余曲折ある人生を歩んできたであろう人間をあっさり魔物にしてイエスマンにしてしまうのが、モヤっと感が半端ないため読む人を選ぶでしょう。
ゲス行為そのものは、それはそれで良いのです。でも、それをモヤっとさせないための文が全くないのが辛いのです…。
ただ、他国との外交パートでの描写から主人公のガキっぽさは作者の意図したものではあるようです。
王国との外交パートは面白く、悩んだけど読み進めることに。
結論としては、完結まで読めたけど満足感はイマイチ。
設定を生かし切ったとは言えないし、キャラも掘り下げられておらず、全てが半端に終わります。
強い仲間が増えた!俺も仲間も強くなった!なめくさった敵をボコった!などなろうらしい楽しみ方はできるけど、なろう臭さがキツすぎるかもしれません。
書籍化、コミカライズまでされているため、ファンの方も多いのだとは思います。私には合いませんでした。
※この記事にあるレビューは2021年更新分のみです。
2018年~の過去作レビューは↓にまとめています。
過去の完結レビューまとめ1
サラリーマンの不死戯なダンジョン ☆5
無欲の聖女(旧題:無欲の聖女は金にときめく) ☆5
玉葱とクラリオン ☆5
五つの塔の頂へ ☆5
らすぼす魔女は前世の最萌を飼い殺す ☆5
グリモワール×リバース~転生鬼神浪漫譚~ ☆5
「お前ごときが魔王に勝てると思うなとガチ勢に勇者パーティを追放されたので、王都で気ままに暮らしたい ☆5
おっさんたちの戦いはこれからだ!〜勇者パーティーの初期メンバーだった商人は勇者を使い捨てた大国にブチギレました。 ☆5
ネトオク男の楽しい異世界貿易紀行 ☆5
迷宮と掲示板 ☆5
町をつくる能力!?~異世界につくろう日本都市~ ☆5
笑顔で魔力チャージ~無限の魔力で異世界再生 ☆5
盾の勇者の成り上がり ☆5
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」 ☆5
幼女戦記 ☆5
転職の神殿を開きました ☆5
魔王さまのまちづくり!~最強のダンジョンは近代都市~ ☆5
この世界がゲームだと俺だけが知っている ☆5
セブンス ☆5
公爵令嬢の嗜み ☆5
転生したらスライムだった件 ☆5
無職転生 -異世界行ったら本気出す- ☆5
ソード・オブ・ベルゼビュート ☆4
目指せ樹高634m! 〜杉に転生した俺は歴史を眺めて育つ〜 ☆4
紅の死神は眠り姫の寝起きに悩まされる ☆4
戦姫アリシア物語(機動強襲型令嬢アリシア物語) ☆4
平和の守護者(書籍版タイトル・創世のエブリオット・シード) ☆4
骨骨ダンジョン作りかけ ☆4
悪役令嬢は旦那様を痩せさせたい ☆4
殺戮のダンジョンマスター籠城記 ☆4
千のスキルを持つ男 異世界で召喚獣はじめました! ☆4
小説投稿サイトでランキング一位を取らないと出られない部屋 ☆4
私は戦うダンジョンマスター ☆4
予言の経済学 ~巫女姫と転生商人の異世界災害対策~ ☆4
闇ギルドのマスターは今日も微笑む ☆4
403 シングル・ルーム ☆4
セーブ&ロードのできる宿屋さん ~カンスト転生者が宿屋で新人育成を始めたようです~ ☆4
火輪を抱いた少女 ☆4
死神を食べた少女 ☆4
人狼への転生、魔王の副官 ☆4
本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ ☆4
八男って、それはないでしょう! ☆4
自動販売機に生まれ変わった俺は迷宮を彷徨う ☆4
俺だけ帰れるクラス転移 ☆4
まのわ~魔物倒す・能力奪う・私強くなる~ ☆4
エルフ転生からのチート建国記 ☆4
ぼくは異世界で付与魔法と召喚魔法を天秤にかける ☆4
万年Dランクの中年冒険者、酔った勢いで伝説の剣を引っこ抜く ☆4
LV999の村人 ☆4
マヌケなFPSプレイヤーが異世界へ落ちた場合 ☆4
軍オタが魔法世界に転生したら、現代兵器で軍隊ハーレムを作っちゃいました!? ☆4
詰みかけ転生領主の改革 ☆4
堕落の王 ☆4
異空のレクスオール ☆3
クラスメイトに殺された時、僕の復讐は大体達成された ☆3
ダンジョンを造ろう ☆3
異世界のカード蒐集家 ☆3
ヒール最高 ☆3
オットー・フォン・ハイデッカーはゲーム脳 ☆3
アビス・コーリング~元廃課金ゲーマーが最低最悪のソシャゲ異世界に召喚されたら~ ☆3
異世界でアイテムコレクター ☆3
異世界は赤い星と共に ☆3
平凡なる皇帝 ☆3
魔王の器 ☆3
火刑戦旗を掲げよ! ☆3
NO FATIGUE 24時間戦える男の転生譚 ☆3
過去の完結レビューまとめ2
十年目、帰還を諦めた転移者はいまさら主人公になる (個別記事あり)☆4
町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい (個別記事あり)☆4
世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) (個別記事あり)☆5
最強呪族転生 〜チート魔術師のスローライフ〜 (個別記事あり)☆5
サイレント・ウィッチ (個別記事あり)☆5
死霊術師の人型兵器開発(個別記事あり)☆5
ふつつかな悪女ではございますが (個別記事あり)☆5
病毒の王 (個別記事あり)☆4
Ash Crown ‐アッシュ・クラウン‐(個別記事あり)☆5
俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。☆3
現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に ☆4
夜伽の国の月光姫 ☆4
魔王様観察日記 ☆5
本能寺から始める信長との天下統一 ☆4
鬼人幻燈抄 ☆5
異邦人、ダンジョンに潜る ☆5
中卒探索者ですけど今更最強になったのでダンジョンをクリアしたいと思います! ☆4
武姫の後宮物語 ☆4
役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚 ☆5
作家になりたい人が多すぎる ☆4
少女の望まぬ英雄譚 ☆5
嘘つき戦姫、迷宮をゆく ☆4
灰と王国 ☆5
日本にダンジョンが現れた ☆4
終焉世界 ☆4
勇者、或いは化物と呼ばれた少女 ☆5
ハルジオン~口だけ野郎一代記~ ☆5
フシノカミ ☆5
魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか ☆4
処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める ☆5
スキル『市場』で異世界から繋がったのは地球のブラックマーケットでした ☆5
若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! ☆4
乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です ☆52019/11/15 ブレーメンの屠殺場 ☆5
ノームの終わりなき洞窟 ☆5
異世界行商譚 ☆4
魔剣鍛冶師になりたくて ☆4
2021年のご挨拶
こんにちは。なんだかんだでまとめ記事を書き始めてから3年目に突入しました。
あいも変わらずなろう系のラノベを読み続け、気づけばまとめ作品が100作を超えています(;'∀')
「なろうのランキングはあてにならないし、参考になるまとめあったらなー」→「自分で作るか」 から始まったこのまとめ記事。
当初の予想を超えて多くの反応を頂き、とても嬉しく思っています。コメント、全て読ませてもらっています。
最近ではコメント欄で面白い作品を教えてもらえるため、自分で小説をスコップする時間が大幅短縮されて助かっています。
今年も私も含むなろうファンが未だ読んでいない傑作小説を発掘する機会を作っていければなと思いますので、どうぞよろしくお願いします('◇')ゞ
メタ的なお願いですが、今年度はこの記事をメインに更新を続けますので、ブクマを追加していただければ嬉しいです(*´ω`)かしこ
カエデ
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