町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたいとは
一色孝太郎さんが小説家になろう、アルファポリスにて投稿されている無料ネット小説です。本編完結済み。書籍化決定。
なろうの累計完結ランキング上位にも食い込んだ有名な作品です。
レビュー51件はなかなか見ない数字であり、中毒性はかなり高いでしょう。
読んでみた感想や、どんな小説を求める人におすすめかを紹介していきます。
※この記事は3分で読めます。
町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたいはどんな話?
↓の作者あらすじ通りです。
転生知識チートで驕った主人公パーティをざまぁなイメージ。中盤からは独自の展開も出てきて一層楽しめます。
作者あらすじ
このままでは母も自分も殺されてしまう!
そんな危機感を覚えた彼は大切な母の命を救うため、そしてその乙女ゲームで唯一気に入ってた悪役令嬢アナスタシアをそのあまりにも悲惨な破滅エンドから救い出すため、成り上がりを決意する。
これは、ゲームの登場人物ですらない彼がその固い意志で努力を続け、持てる知識の全てを使って逆転する物語である。
町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたいの感想やジャンル、特筆すべき点
1人称メイン。数話に一度違うキャラ視点。
【知識持ち庶民主人公&良識派悪役令嬢】VS【知識持ちゲームヒロイン&噛ませ王子たち】
序盤はほぼすべてテンプレ。なろう的スタートダッシュを成功させ、日刊ランキングで加速しながら走り切ったタイプです。
主人公は躊躇しない努力最強系。前世知識を活かして力を蓄え、お気に入りの悪役令嬢を救うために準備します。
序盤は何というかペラい…、スレていない読者層向けかと思います。
誤字脱字はほとんどないし、サクサク進む展開は読者をよく意識していると思います。一方で違うキャラ視点の同時系繰り返しは面白くもあるが、少々くどく感じました。「ここが見せ場ですよー!!」というような。
序盤戦闘は銃をダンダンするだけ、敵は小物感MAXのヘイト煽りからのざまぁ まで、ランキング的にはともかく読むにはちょっとテンプレに寄せすぎかなという印象。
が、
序盤テンプレを超えてからの勢いはなかなかのもので、読むのを止めなくて良かったなと思います。
追い詰められた悪役令嬢を救う見せ場や、ワンマンアーミーによる軍隊相手の無双はやはり心躍るものがあります。
序盤と違いしっかり危機感が出てくる展開もグッドです。悪役令嬢ヒロインは魅力的ですし、主人公との関係性は甘酸っぱさもありドストライクな方も多そうです。
くどさを感じていた違う視点からの話は控えめになり、代わりにしっかり山場を盛り込んでくれてもいます。
中盤以降はざまぁに王道恋物語を加えてスカッと爽やかな、読んでいて気持ちの良い物語になっています。
ステータス的には強いはずの主人公がストーリーの都合かあっさり大怪我したりとパワーバランス的には粗が目立ちますが、読み終えてみれば良作でした。
どうしても類似作品が頭をよぎってしまい厳しい評価になってしまいましたが、もし私が初めて読んだなろう小説がこの作品なら、すごく好きな作品になっていたかもしれません。
おすすめ読者層はなろう初心者か、そういったテンプレが読みたい気分の人向けという印象です。
悪役令嬢and入れ替わり知識チートざまぁとか、どこぞのオシャレカフェで聞こえてきそうなワードが一発で理解できるでしょう。
多くのレビュー、書籍化した事実があり、私も中毒性は高い作品だと感じます。
序盤の構成や、細部の粗を取り払って書籍化されたらさらにレベルが上がりそうですね。蛇足ですが、もし次作があるならオリジナル要素をもっと増やし、戦闘描写にも力を入れてもらえればより面白い作品が読めるかもしれないなと感じました。
他の感想やレビューの声
※なろう本家レビューより抜粋しています。
・なろうで泣いたのは何年ぶりか…
・とても面白く、何度も読める作品です。
・テンポがよく、克つ安心して読める!
・最高です。この作品で頭がいっぱいです。
・読み続けたいという欲求を満たしてくれる作品です。
・一気読みした作品。王道物語
小説情報
作者:一色孝太郎
人称:1人称(数話に一度他者1人称)
文字数:34万文字(ラノベ2冊相当)
連載状況:完結
作者キーワード:R15 残酷な描写あり 異世界転生 乙女ゲーム 悪役令嬢 オリジナル戦記 男主人公 西洋 銃・兵器開発 恋愛 ざまぁ ハッピーエンド チート 成り上がり ESN大賞2 魔法 努力 純愛
作者設定ジャンル:ハイファンタジー
打ち切り?書籍やアニメ化、コミカライズ情報
書籍やコミカライズ情報 アニメ化はあるのでしょうか?
2020年11月時点で書籍化決定の報告がなろうの作者ページにて報告されています。おめでとうございます。
”第2回アース・スターノベル大賞の佳作に選ばれ、書籍化されることが決定いたしました。”とのことです。
もしコミカライズなど他メディア展開された場合は↓コメント欄にて教えて頂ければ幸いです。
まとめ
総合評価は☆4
読者層がハマれば神作かも。
個人的には序盤☆2でリタイアしなくて良かった。終盤は☆5に近い☆4、総合で☆4というイメージです。
なろう読み始めで出会いたかった作品です。どうしても一歩引いた目線になってしまったのが残念。
主人公とヒロインが幸せになってほしい、二人の関係性が素晴らしいという意見が多く、感情移入ができたかどうかで大きく評価が分かれる作品かもしれません。
【一色孝太郎】の他作品紹介
町人A~と、現在連載されている、
【勘違い吸血姫と勘違い聖騎士の珍道中~ハゲたおっさんから転生設定タブレットを奪ってチート設定にしたら世界線が壊れた件について~】
の2作がなろうで発表されているようです。
まとめ記事のリンク
↓作品にて私が面白いと感じた小説たちをレビューしています。
カエデ
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