最強呪族転生~チート魔術師のスローライフ~とは
小説家になろうに投稿されている無料ネット小説です。本編完結済み。
アース・スターより書籍化、コミカライズもしているメジャーな作品です。
作者は【転生したらドラゴンの卵だった】【元将軍のアンデッドナイト】などの有名作品を持つ猫子さん。
特徴としてはなろうらしい最強×成り上がり×バトルがメインです。
読んでみた感想や、どんな小説を求める人におすすめかを紹介していきます。
※この記事は3分で読めます。
最強呪族転生の良さと悪さ
評価が分かれる小説でしょう。
尖った魅力を持つ作品です。一言で言うなら【なろうらしい秀作】
意外と深い魔法理論、実はしっかりしている伏線管理、キャラはしっかり書き分けられている。物語の展開力、特に中盤以降のバトルやスピード感は文句なしです。
しかしイマイチ共感できない主人公、脈絡のなく進むヒロインとの関係性などマイナス要素も多く、小説に何を求めているかで評価が大きく違ってきそうな作品です。もう少し詳しく解説していきますので引き続きレビューを読み進めて頂ければ。
主人公は強いけど割とダメ人間
転生してからまじめに修行したりはしますが、序盤は妹や仕事の責任を置き去りにして村から逃げたり、自分勝手な部分が少し気になります。
中盤からはストーリーの大きな変化とともに身勝手さは改善されていきますが、読んでいて主人公に同調できない人は読まないほうが良いかもしれません。
言うほどスローライフではない。バトル多め
序盤は転生からの修行や内政チートパートなど、テンプレ成分多めです。
しかしそれ以降は無双8割やべー敵2割でのバトルと共にストーリーが進行していきます。終盤のガチバトルはオリジナリティがあってかなり見ごたえがあり、世界の命運を賭けた大規模なものになり満足度が高いです。
内政パートもなかなか派手ですが、少なくともスローライフではありません。ストーリーがジェットコースターなのでのんびり読むタイプの作品ではないです。
中毒性が非常に高い
ユニークなキャラクター、次々現れる味のある強敵、テンプレかと思いきやそれを超えてくる規模の大きさとスピード感のあるバトル展開。ついつい徹夜で読み進めてしまうほどに加速度の高い小説です。
ただしそれは中盤以降の話で、正直なところ序盤は読むのを止めようかなと何度も思いました。主人公が好きになれず(;'∀')
もちろん序盤にもざまぁや頬が緩むコメディ展開など多くの魅力はあります。完結まで読めばかなりクオリティの高い作品であると感じる人は多いでしょう。でも序盤でリタイヤしてしまえば十把一絡げの量産なろう小説だったなという感想になりそうですね。
作者あらすじ
だが転生先はマーレン族という、魔術を扱い木偶人形を操る胡散臭い少数民族だった。
生前から魔術に強い関心を持っていた俺は、周囲がちょっと引くくらい熱心に魔術を学びながら暮らしていた。
そんなある日のこと、マーレン族の文化で16歳になると妹と結婚させられると聞き、俺は都会へと逃げる決意をしたのだった。
とりあえずせっかく最強魔術があるんだし、一生働かなくてもいいだけの金を作ってぐうたらしようかな。
最強呪族転生の感想やジャンル、特筆すべき点
序盤☆3 中盤☆4 終盤☆6 な作品です。評価するのが非常に難しい作品。
転生した主人公が強い力を身に付け、いろいろなものを巻き込みながら最後は世界の命運を賭けてバトル。
オリジナルのゴーレムを使った戦闘や、魔法などにも独自の工夫がされているのも魅力ですね。
読みやすく、面白い。中毒性はかなりのもので、展開も速いため爆速で読める作品です。
適当に話を作っているように見せかけて、実は伏線管理や物語の展開力などの勢いだけの作品にはない強みもあります。特に終盤の勢いは素晴らしい。登場キャラクターや魔法理論などの設定も良く考えられており、読みごたえがあります。
しかし、序盤はなろうの悪さが目立ちます。特に責任から逃げがちな主人公に共感できない方は多いのではないでしょうか。
良くも悪くも主人公が中心になってぶん回す系であり、中盤までの敵はざまぁを引き立てる雑魚敵が多めです。
最強呪族転生の魅力が増すのは中盤以降。
明らかになっていく謎と、現れ始める強敵とのガチバトルは本当に面白い。さすがドラ卵転生を書いた人。しかしヒロインとの関係発展があまりにも性急に感じる欠点もあり。
完璧正円な小説ではないのは間違いないけど、それでも突き出た魅力がすごく…。ウニですね。ウニ。
難しいことを考えずに少年の心で読むほうが楽しめるのは間違いないでしょう。小さいことに引っ掛かるおじさまなら序盤でリタイアしてしまうかもしれません。
上手い言葉でそれを伝えたかったけど諦めました。とりあえず読めそうなら読んでみてください。
☆4か5でものすごく悩みました。皆さんの評価をぜひ教えてほしいです。
他の感想やレビューの声
※なろう本家レビューより抜粋しています。
・敵も含めて登場人物みな魅力的な作品です。
・読みやすくて楽しい名作です
・優秀な作品。様々なアイディアがしっかりとしたプロットで作品内で輝いています。
・設定のしっかりした異世界ほぼ最強主人公小説ですね!
・練られた魔術設定と魅力的な敵役たちとのギャグになってしまうバトルコメディ
・全力でクズな主人公の物語
・これを読めば、頬が緩むこと間違いなし!
小説情報
作者:猫子
人称:1人称(たまに別サイド視点)
文字数:144万文字(ラノベ10冊相当)
連載状況:完結(たまに後日談更新)
作者キーワード:異世界転生 ラブコメ 木偶人形無双
作者設定ジャンル:ハイファンタジー
書籍やアニメ化、コミカライズ情報
書籍やコミカライズ情報 アニメ化はあるのでしょうか?
2020年11月時点でアース・スターより小説書籍化&コミカライズされています。
コミック版は↓こちら
ただマンガのほうは18話から更新が止まっているようですし、書籍も5巻以降が見つからないですね。
実質の打ち切りでしょうか。書籍はここからが面白いって所なのですが、なろうの新陳代謝は早すぎますからね…。
細かい情報をお持ちの方はぜひコメント等で教えて頂ければ嬉しいです。
最強呪族転生の感想まとめ
総合評価は☆5
最高の小説とまでは言えませんが、光るポイントの多い秀作だと思います。
主人公のキャラと序盤の展開を見直せばさらに多くの方が評価しそうな作品だと感じました。
現時点でなろうのレビュー16件、評価ポイント的にも多くの注目を集めている作品だと思います。
【猫子】さんの他作品紹介
【元将軍のアンデッドナイト】
【最強錬金術師の異世界珍道中】
【不死者の弟子~邪神の不興を買って奈落に落とされた俺の英雄譚~】
【転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~】
などなど、多くの作品を連載されている作者さんです。私がこの中で読んだことがあるのは転生したらドラゴンの卵だった~ですが、バトルやサクサク強くなっていく展開に中毒性があって当時かなりハマりました。まだ連載続いているのですね。
完結したらまた読みに行ってみたいです。
まとめ記事のリンク
↓作品にて私が面白いと感じた小説たちをレビューしています。
カエデ
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