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新米猟師カエデのマルチ狩猟ブログ

小説家になろう

続・完結・安心して読める面白いおすすめネット小説まとめ【2020更新 なろう】

更新日:

 

なろう小説おすすめ

なろう系メインの無料ネット小説が好きすぎる人です。私が読んだ中から本当におすすめの完結作品をまとめています。

作品数がかなり増えたため、新たなページを作成しました。このページは↓のまとめの続きです。

完結・安心して読める面白いおすすめネット小説まとめ1【2020更新 なろう】

更新作品一覧:

2020/11/25 町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい (個別記事あり) ☆4

2020/11/24 世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ) (個別記事あり) ☆5

2020/11/16 最強呪族転生 〜チート魔術師のスローライフ〜 (個別記事あり) ☆5

2020/10/28 サイレント・ウィッチ (個別記事あり) ☆5

2020/10/24 死霊術師の人型兵器開発(個別記事あり) ☆5

2020/10/15 ふつつかな悪女ではございますが (個別記事あり) ☆5

2020/10/15 病毒の王 (個別記事あり) ☆4

2020/10/2 Ash Crown ‐アッシュ・クラウン‐(個別記事あり) ☆5

2020/9/21 俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。 ☆3

2020/9/21 現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に ☆4

2020/9/21 夜伽の国の月光姫 ☆4

2020/8/30 魔王様観察日記 ☆5

2020/8/30 本能寺から始める信長との天下統一 ☆4

2020/8/06 鬼人幻燈抄 ☆5

2020/8/06 異邦人、ダンジョンに潜る ☆5

2020/8/06 中卒探索者ですけど今更最強になったのでダンジョンをクリアしたいと思います! ☆4

2020/7/06 武姫の後宮物語 ☆4

2020/7/06 役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚 ☆5

2020/7/06 作家になりたい人が多すぎる ☆4

2020/5/31 少女の望まぬ英雄譚 ☆5

2020/5/25 嘘つき戦姫、迷宮をゆく ☆4

2020/5/25 灰と王国 ☆5

2020/5/25 日本にダンジョンが現れた ☆4

2020/4/19 終焉世界 ☆4

20204/19 勇者、或いは化物と呼ばれた少女 ☆5

2020/4/6 ハルジオン~口だけ野郎一代記~ ☆5

2020/3/10 フシノカミ ☆5

2020/3/10 魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか ☆4

2020/1/22 処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める ☆5

2020/1/11 スキル『市場』で異世界から繋がったのは地球のブラックマーケットでした ☆5

2019/12/19 若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です! ☆4

2019/11/23 乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です ☆52019/11/15 ブレーメンの屠殺場 ☆5

2019/10/4 ノームの終わりなき洞窟 ☆5

2019/9/22 異世界行商譚 ☆4

2019/9/08 魔剣鍛冶師になりたくて ☆4

前記事に他50作品ほどのレビューを掲載中です。

 

以下おすすめ度:★★★★★



世界の闇と戦う秘密結社が無いから作った(半ギレ)

ウェルカム トゥ アンダーグラウンド

作者はセンスの塊。自信をもってお勧めする神作

基本はコメディ。顔がニヤけるのを止められない。1人称時々3人称。

 

何の特別なイベントもないまま、なんとなく鍛え上げた世界最強の超能力。すでに過ぎ去った青春。悪のラスボスは世界にいないらしい。

ならば逆転の発想で「俺が、俺こそが悪の秘密結社だ!

そして中二患者に超能力と魔法少女的なイベントを用意して、マッチポンプで強制ステキなファンタジーへようこそ!

だんだん規模が大きくなってきてヤバイ。古代マヤ文明の遺跡を自作したり、地球の海の水全部抜くとかやり始める。ヤバイ。

 

みんな大好き超能力妄想が刺激されまくる。俺も超能力欲しかった…!

努力系有能厨二ヒロインの鏑木さんが可愛い。まじで可愛い。こんなヒロイン見たことない。

見切りポイント8話まで読んでみてください。その時点でクスッと来なければ切って良いと思います。切る人いるのかな。

 

この作品、突き抜けた魅力が複数あります。

読者すら騙すマッチポンプの大技、社会人経験者特有の蘊蓄。

子どもの心と大人の心の両方をワッサワサと刺激してくる、ああ、素晴らしい小説。ベタ褒めせざるを得ない。

 

ともすればマッチポンプのクソ主人公ズによる自慰行為になってしまいそうな危うい題材をここまで読めるようにするのはお見事。簡単そうに見えて高い実力と配慮が要求されることだと思います。

読み進めるほどにギャグだけではない尖った魅力を持っている小説であることを否定できる読者はいないでしょう。中毒性が、そもそも内容が濃すぎて逆に一気読みができないかもしれません。

 

ラストも素晴らしい。広げに広げたマッチポンプの大風呂敷をどうやって収拾するんだと逆に心配してしまいましたが、終わってみれば大満足。やっぱメインキャストは初期メンバーだよなぁ。キャラ増えて初期メン薄まってたモヤモヤも払しょくです。

マッチポンプでも、読者や登場人物たちをも騙し感動させるほどにやり切れば、それはもう新しいなにかですね。

あー良い作品に出会えた。詳細な個別記事あります。

 

最強呪族転生 〜チート魔術師のスローライフ〜

序盤☆3 中盤☆4 終盤☆6 な作品です。評価するのが非常に難しい作品。

転生した主人公が強い力を身に付け、いろいろなものを巻き込みながら最後は世界の命運を賭けてバトル。

オリジナルのゴーレムを使った戦闘や、魔法などにも独自の工夫がされているのも魅力ですね。

読みやすく、面白い。中毒性はかなりのもので、展開も速いため爆速で読める作品です。

適当に話を作っているように見せかけて、実は伏線管理や物語の展開力などの勢いだけの作品にはない強みもあります。特に終盤の勢いは素晴らしい。登場キャラクターや魔法理論などの設定も良く考えられており、読みごたえがあります。

 

しかし、序盤はなろうの悪さが目立ちます。特に責任から逃げがちな主人公に共感できない方は多いのではないでしょうか。

良くも悪くも主人公が中心になってぶん回す系であり、中盤までの敵はざまぁを引き立てる雑魚敵が多めです。

 

最強呪族転生の魅力が増すのは中盤以降。

明らかになっていく謎と、現れ始める強敵とのガチバトルは本当に面白い。さすがドラ卵転生を書いた人。しかしヒロインとの関係発展があまりにも性急に感じる欠点もあり。

完璧正円な小説ではないけれど、それでも突き出た魅力がすごく…。ウニです。

難しいことを考えずに少年の心で読むほうが楽しめるのは間違いないでしょう。小さいことに引っ掛かるおじさまなら序盤でリタイアしてしまうかもしれません。

上手い言葉でそれを伝えたかったけど諦めました。とりあえず読めそうなら読んでみてください。

☆4か5でものすごく悩みました。皆さんの評価をぜひ教えてほしいです。詳細な個別記事あります。

 

サイレント・ウィッチ

「王子を護衛せよ」

コミュ障天才魔女が鬼畜同期によって学園に生徒として放り込まれるお話。

それだけ聞いて「お、隠れて私TUEEかな?」と思った方はなろう玄人。

でもテンプレだけの作品ではありません。

 

まずは全体的なレベルがとても高いです。キャラがすごく立っている。内容も良く練られていて無駄も少ない。誤字脱字もほとんどないし、伏線を含め細かいところまで詰められた作品だと思います。

文も上手く、特別な展開でなくともついつい先を読んでしまう魅力があります。満足感高いですね。

中盤までなら、個人的にはチェス大会編がとても面白く感じました。

 

おや?」と思ったのは110話。

×××は誰のこと?

なろうファンの勘が囁く。これは伏線の香り…!

注意点として、番外編は番外編ではないです。読んだほうが良いです。特に166話とか。

不審な父の死、暗躍する他国の影、まるで別人のように語られる王子と、それにかかわる人々。

目が飛び出るような驚きは出てきません。しかし終盤に進むほどしっかり管理された謎と伏線の管理は良い仕事してますねぇ。



主人公は最強の魔法集団である七賢人の一人ですが、私つえぇを露骨に知らしめるみたいな展開はあまりありません。しかし爪を隠した主人公が登場する物語にありがちな見せ場はちゃんと用意されています。

全体を通して深まっていく登場人物同士の絆と成長も魅力の一つでしょう。

ラストは大きな山場を越えてハッピーエンド。

現実的な落としどころを見据えたそれは、この物語の作者らしいとも思います。

ああ、もう完結してしまうのか。続きが読みたいな、と切なくなるかもしれません。しかしそれは名作あるあるですね。

それくらい魅力があり、綺麗な作品だと思います。

詳細な個別記事あります。

 

死霊術師の人型兵器開発

なろうではちょっと珍しいロボもの。3人称です。

死霊術師の名家に生まれた主人公が人型兵器の開発に没頭。運命に翻弄されながら手に入れ、失い、取り戻す。その世界と時代、人生の物語です。

序盤はヒロインや仲間たちと独自技術でロボを開発する物語です。普通に面白く読めます。

芯のある毒舌メカオタ令嬢なヒロインは魅力的です。キャラがしっかり考えて行動しているのは良いですね。

 

主人公は予告されていた陰謀に巻き込まれて多くを失います。そしてヒロインを取り戻すために自らを磨いて立ち上がります。

しかしその時点では世界も主人公の空白期間も謎に包まれており、ヤキモキした気持ちで読み進めることになるかもしれません。

 

オリジナルのロボを操り、さらに死霊術を活かしたワンマンアーミー。暴走エヴァでザクやジムをボコる的な展開もあります。

しかし敵も有能。すぐにジムスナイパー、果ては巨大要塞やジムⅢレベルの敵がゴロゴロと出てきます。

主人公は強いですが無双ではありません。ヘタレで無能なこともあります。戦闘描写は丁寧ですが少し目滑りするポイントもあります。しかしそれはあくまでもなろう基準の話であり、普通の物語として考えればストレスにならない範囲だと思います。

 

いろいろな謎が明らかになり始めるのは200話前後であり、後の歴史からの考察や、大罪とか神権などの代表的なファンタジー要素が混じり始めます。そこまで楽しく読めたかで評価が分かれそうな作品かもしれません。

 

ライバルと競いながら新たな機体を開発したり魔導騎士で迷宮に突入したり。もどかしく、それでいて一気にいくところは一気にいっちゃうイケメンヒロインとの関係など、100万文字の作品らしく魅力あるエピソードがしっかり盛り込まれているのも面白い

序盤では名前も覚えにくいわき役は終盤に向かうほど良い仕事をしたりと、王道物語ならではの終盤の伸びの良さが好感触。



作品全体としての雰囲気は明るく読みやすいです。ただし人死にも発生するシリアス展開が予約されていること、文章のレベルはそこそこ高いものの誤字脱字が多い点が脱落ポイントかと思います。

 

ラストの完結は文句なし。満足感が高いです。

王道ではありながら、完全なハッピーエンドかと言われれば違うでしょう。

しかしある意味ではこれ以上ない終わり方かもしれません。

歴史に刻まれることがあれば、刻まれないこともある。それでもかつて失ったものを取り戻した主人公たち。

一つの物語の締めとして満足を感じるものでした。このレベルの完結でなければおそらく☆4にしていたと思います。

詳細な個別記事あります。

 

ふつつかな悪女ではございますが

サクッと読める入れ替わり勘違い系の傑作

描写力、そもそもの筆力が高すぎる。なろうにあるまじきガチ勢による作品。

1話からわかる中華後宮ガチ勢臭。5話まで読んだら継続決定。というか徹夜が決定する。

 

中華後宮ものということで、韓国ドラマ的なイヤミなドロドロも出てくるかなーと思っていたけれど、予想を良い意味で裏切られます。ドロッとした油から上げたばかりなのに、どうしてこんなにサクッと揚げたて唐揚げなのか。

ああ、メンタル金剛な病弱ヒロイン玲琳ちゃんかしこかわいい。ざまぁ筆頭の噛ませ悪役令嬢慧月も当然そのままでは終わらない。

ざまぁはもちろん、ギャグじゃないのにギャグだとしか思えない爆笑要素に大満足。それでいて人間の内面の美しさ、内面から溢れる魅力が外見をすら違って見せるということをしっかりと描く。お得感やばい。

 

たしかに入れ替わりテンプレの範疇ではある。目が飛び出るような意外性があるわけではない。でも面白い。

下手な創作料理より、正しくまとまった膳のなんと美しいことか。

完全にプロの仕事です。ほとんどそのまま書籍化できるレベル。完結の満足感は満漢全席。

 

唯一の懸念事項として最初の数話は難しい名詞や漢字に苦労する点か。すぐ読みやすくなるし止めるのはもったいないですよ。

【無欲の聖女】【貴腐人ローザ】【シャバの普通は】の作者さんです。そりゃ、面白いわな…。詳細な個別記事あります。

 

Ash Crown‐ アッシュ・クラウン‐

ユーモアもあり、物語に妙味もある本格的な異世界ファンタジー戦記。3人称で進行。

オーソドックスながらもバランスよく練りこまれた世界観があり、魔物やダンジョンスタンピードなどが現実的な戦記に上手く盛り込まれています。

 

主人公は捨てられた王太子。強くて誠実。決めるところは決めてくれる万人向け主人公。

ダンジョン攻略パートなどの必要なところで活躍するけれど、全体としてはあくまでも内政や戦略によって状況が変化していきます。

他のなろうものほど主人公に依存せず、かといって存在感はあり、そのバランスは読んでいて気持ちが良いです。ヒロインや主人公サイドの登場人物も良い意味でクセがなくて優秀かわいくてストレスフリー。

 

やはり戦記として秀作ですが、骨太な地の分も多く、なろうらしさを求めれば重いと感じるかもしれません。

中盤まではダンジョンに重きを置いた、主人公の日常を軸にした物語。

中盤以降は通常の戦記寄りであり、ここまでで物語に没入できていない場合は歴史の本を読んでいるように感じるかもしれません。

とはいえ道化がキリキリ舞いしていたり、ラスボスがラスボスしていたりと、随所に工夫があるためほどんどの人は楽しく読めると思います。

特に本文後に毎回挿入される一言日記が秀逸でステキに印象的ですね。



灰は灰に】

いつかはまた崩れる。それを悟りつつも一つの時代を築き生き抜いていく主人公たち。

信者を生むような尖った物語ではありませんが、なろうランキングに残すに相応しい秀作。

最後も満足のいく完結であり、あらすじや紹介に興味を惹かれた方が後悔しないクオリティを保証します。

アッシュクラウンの単体まとめ記事も書いています。

 

魔王様観察日記




人族との友好的な関係を構築するために魔界から出てきた主人公は【魔王様】の従者。

立ち寄った村でエキサイティングな日常を送りつつ、裏では【魔王様】の秘密任務に同行するのだが…?

初手はのんびり進行だが随所に伏線の香り。なんならタイトルから伏線。56話まで進むと急にSF味が濃くなります。

フシノカミとか玉葱とクラリオン的な、異世界AIテラフォーミング的な香りが。

 

読み味はマイルド、小難しい説明が少ないため読みやすい。

あくまでも物語が進行するうえで謎が解き明かされているタイプです。

主人公のフェルもサッパリした良い性格をしていて、考察でウネウネしたりしないのは万人向けで良いと思います。

主人公は自己評価が低めなので、ひょっとしたら読んでいてモヤっとするかもしれません。そこは伏線でもあるし、なんなら232話あたりで私つえぇの面目躍如もあるので、読んだほうが面白いですよ。

 

不満点というか、読者が離れていそうなポイントは序盤の日常パート

キャラへの感情移入がされていない、しかも先が気になるのに時間がなかなか進まないのはきついです。

正直読むのを止めようか悩みましたが、結論としては読むべきです。

素晴らしい完結を迎えるし、最初のキャラは最後までしっかりと物語の根幹を成します。

サクサク読める物語でありながら、じっくりと読む作品でもある。章ごとに挟まれる閑話で過去と未来の妄想が捗ります。

 

信者を生むような神作…とまではいかないけれど、鉄壁で予想しやすい素晴らしい伏線管理、しっかりとしたキャラ設定に要所要所での面白さ。物語が進むほどに深みが出てくる、すべてが高いところでまとまった秀作だと思います。

 

異邦人、ダンジョンに潜る

控えめに言って神作。実にパンクでぶっ飛んだ小説です。

異世界、SF、ループに神話。現代技術に未来兵器まで。あらゆる要素をぶち込み、それでいてこの融合率と唸らざるを得ないストーリー展開。

小細工やギャグも忘れず捻りを加えたこの作品、基本が一人称視点なんです。作者の頭おかしいんじゃないの(誉め言葉)

 

もう読めばわかるとしか言えないのですが、ストーリーを簡単に。

夢の常温核融合に必要な素材が異世界に。それを手に入れるべく計画されたとある企業の社運を賭けた後ろ暗いプロジェクト。その特殊部隊の補充要員として異世界に送り込まれた主人公。

異世界転移の時点で※※急転直下。異世界の河原でポンコツAIや魚人とキャンプをしたり商館の倉庫を爆破したりエルフの姫様と偽装結婚したり。

これでまだ序盤の序なんだぜほんと頭おかしいよ。

作者の力は疑いないですが、展開がぶっ飛びまくるので理解が追い付かない可能性はあります。がんばって読みましょう。雰囲気で読んでも楽しめますので、そこはご随意に。

 

基本的に異世界は甘くありません。人死に、裏切り、挫折や苦悩のあるシリアス展開もあります。

しかしそんな展開があるからこそ開放されるカタルシス、読者を揺さぶるジェットコースター

神と科学が大量の伏線でネルネルネルネされて、濃厚すぎてこれもうわかんねぇなとなります。

ラストは9割方ハッピーエンドですので安心して読み進めてください。

無職転生、盾の勇者、異世界迷宮の最深部を目指そう、玉葱とクラリオン、あたりの作品を混ぜてハンマーでぶっ叩いたような作品です。

刺さる人には獣に打ち込む銀の弾丸くらい刺さるであろうこの小説。なろう累計完結ランキング300にないとかほんとランキングは罠だと思います。さっさとランキングを駆け上がるべき。

 

鬼人幻燈抄

一人の鬼と、歴史を超えて生きる人間たちの物語。

最愛の妹に最愛の女を殺された一人の男。なんてことのない、ありがちな悲劇の一つ。

悲劇から始まり、憎しみを抱いて時を経て。拾う、拾えない、拾っていたもの。

じっくりと紡がれる糸。その一本でもうつくしいが、織り上がれば重ねて美しく。情を交えて情緒となる、重くも美しい作品。

 

なろうろしい作品を求めているなら、まず最後まで読めないのでおすすめできません。

逆に腰を据えて、妙味ある熟成された読み物をしたいならぜひ読んでほしい小説です。

 

人生はいつも都合よく運ぶわけもなく。悲劇、交錯する様々な想いに締め付けられ、読んでいると胃の中に鉛を投げ込まれるような気分になれます。

地に足ついた文章力。端々に見える歴史への理解。江戸、明治、大正、昭和、そして現代。開かれていく文明と、そのまにまに映る影。しっかりと時代考証をして作られた作品だと思います。

 

悲しい物語ばかりでもなく。なろうみのない話に読む速度が落ち気味だったが、序盤の【幸福な庭】編まで読んで、スピードが落ちても良いから大切に読もうと思わされました。

辛い話もあった。全てが報われるわけじゃなかった。でも、良いなぁ。読んでよかったなぁ。

なんてことない伝記にも、秘められ忘れられた何かがあって。ゾクッとくるようなエッセンスもしばしば。

 

急いで読むべき小説ではありません。マンネリ離脱しても良いです。でもまたいつか戻ってきてくださいね。小説はずっとそこにあります。そんな小説です。

 

役立たずスキルに人生を注ぎ込み25年、今さら最強の冒険譚

底辺冒険者が一人の少女のために努力を続け、ついには最強スキルを得て冒険を始めます。ハーレム要素はあるけれど、ハーレム展開はほぼなし。俺TUEE展開はあるが、鼻につく感じはしないです。

テンプレを知りつつもテンプレに頼らないオリジナリティがあり、好意やヘイトが発生するなら、読者がそれに納得できる理由付けがされています。

つまりクオリティはかなり高いです。

 

不足しがちな正統派異世界ファンタジー成分を補給してくれる秀作で、牛丼頼んだら高級和牛で出てきた感じです。豚汁もついてます。

生贄とか人身御供的な要素など、鬱に近づくようなハラハラ展開はありますが、全体を通してみれば万人向け。大団円な正統派の物語を紡ぎ切ったのは見事だと思います

細部に粗、伏線未回収などがあり完璧な☆5作品とまではいきませんが、それでもタイトルとあらすじに惹かれた方なら読んで満足できる小説であると思います。

 

少女の望まぬ英雄譚

圧倒的完成度とクオリティ。なろう史に残すべき神作。

この作品が累計ランキング外とかランキングの存在意義を疑うレベル。

見切り点は11話。評価するなら16話。37話で☆5を確信。三人称視点です。

 

ストーリーはわかりやすいです。

あらゆる才能を持つが共感性に乏しい少女が様々な出会いと経験を経て成長(?)したりしなかったり。

少女が望むのは平穏。しかしその才能ゆえにそれは遠く。1話目から人殺しで始まります。

完璧な平穏を得るための戦。そして少女を取り巻く人々の喜怒哀楽。愛と葛藤の人生。

ジャンルに表現するなら 戦記×百合×人生 になると思いますが…

足りない

この作品を表現する言葉が圧倒的に足りずもどかしい。

 

最序盤は文章力の高いそこそこの作品だなという印象。

しかし主人公の世界が広がり、戦記やヒロイン要素が出始めてから面白さが一気に加速していきます。

 

少女に近しい者たちのわかりやすく丁寧な描写。そして戦記としても非常に完成度が高いです。

人に関する理解、戦記物に対する理解がここまで深いなろう小説はほとんどお目にかかれません。

ただの日常パートですら全てが物語を構成する要素として面白く、また意味を持っています。

100%の戦記パートを期待している人でも、このレベルの日常なら読めるのではないでしょうか。

 

サイコパス描写による序盤のモヤモヤは中盤に解消されます。

百合が苦手な人も、圧倒的な描写と愛とバブみにより甘え読者に陥落するでしょう。

これだけ書いといてまだ引き出しがあるのかよと言う終盤。そして文句ない完結

騙されたと思って読んでみてください。その上でつまらなければ、逆になぜつまらなかったのかその感想を教えてほしいです。

 

評価が低いのはテンプレタイトル、百合タグ、200万文字越えの長編だからかもしれませんね…。

なろうの王道からは少し外れているのかもしれませんが、基本的には気持ち良く読み進めることができます。

完全なるプロの仕事です。もっと評価されるべき筆頭小説。

 

灰と王国

独自の世界観を持つダークファンタジーの傑作

序盤は少し分かりにくいかもしれませんが、物語に没入した時の満足感は素晴らしいです。

見切り点は10話。そこまで読んで微妙なら切りましょう。

 

衰退する王国、じわじわと迫りくる滅亡。

追い詰められる主人公と周囲の人々。

命からがらたどり着いた場所も、既に平穏な場所ではなく。

再び始まった命の保証のない旅路で出逢った美しくも不思議な少女。

絶望と諦め、そしてそこからの脱出と復興を目指す物語です。

 

主人公は強くなりますが、無双というわけではありません。

人を選ぶタイプの小説ですが、刺さる人にはぶっ刺さる小説だと思います。

じんわりとした表現がうまく、リアルな空気感の描写は特筆ものです。

迫りくる絶望を前に余裕をなくした人々。

本来は善良だった者たちのアレコレがなかなかメンタルを抉ってきます。

主人公はとても綺麗な心を持っています。

それでも世界に揉まれて葛藤したりしますが、読んでいて鬱陶しく感じたりしないのは作者の力量ゆえでしょう。

 

戦記物の要素もあり、視点が飛び、出てくる地名人名も多いため、それなりに脳みその容量を確保する必要があります

文章は綺麗ですが序盤は特に重いです。

しかし主人公が強くなり、中盤に差し掛かればだいぶ絶望感が緩和され、軽くなっていきます

 

ままならないものは最後までままならないまま。

変わりゆくもの、変わらずに止めようとするもの。

受け入れたり、拒んだり、それ以外の形を模索したり。

 

主人公の物語と言うよりは、ある世界の、揺れに揺れた一時代を切り取ったような物語です。

神秘は人のそばに降りてくるが、それでも神秘のままに。

全てが明らかになるわけでもなく、見方によっては半端な伏線張りにも映る。

しかし、それも含めてこの世界なんだなと納得できるような良い空気感があります。

 

ラストはふんわりとした結末、しかしハッピーエンドには違いなく。

完結後の閑話も充実しており、この世界を気に入った方にとって非常に印象深い一作になるでしょう。

 

勇者、或いは化物と呼ばれた少女

一貫して信者と傑作を量産する作者の問題作その3

勇者によって魔王が滅ぼされた世界。

そんな世界に唯一魔物の残る迷宮都市に、勇者を名乗る少女が現れる。

少女の目的は地下迷宮へ潜り、魔物を滅ぼすこと。それが勇者だから。勇者とは。

 

読む人間を選ぶ小説ですが、七沢またり作品の中ではマイルドな味付けだと思います。

ファンタジー色が強いし、エピソードもあらすじも理解しやすい。

そしてグロは控えめで、ちょっと臓物が飛び散り、生きたまま喰われたり操られた死体が爆発四散する程度です。

 

とはいえ作品から飛び散る狂気は相変わらず。

人も世界も間違いなく狂っているのに、全く狂っていないようにも感じられる。

そもそも狂うってどういうことなのだろう。

 

序盤、主人公の正体は謎に包まれています。

読者は他の登場人物より少しだけ詳しい程度にしか彼女のことを理解できません。

話が進むにつれ少女の強さと弱さが浮き彫りにされていき、確実に溶けていく少女の命の蝋燭をなんとか食い止めたいと願うようになります。

でも、他のなろう作品のように都合よく蝋燭の長さが変わったりはしません。

 

全てを呑み込み、燃え盛る意志と命の炎

 

この読後感は、この作品でしか味わえません。

完結は美しい、、、と、思います。断言はできません。

伏線を回収しているようでぶっちぎっているような、支離滅裂なようで筋が通っているような。

作品単体でも面白いですが、気に入ったなら七沢またりワールド導入の一作目とするのもよいかもしれません。

 

ハルジオン~口だけ野郎一代記~

勘違い系の秀作。他にないタイプのオリジナリティに溢れるネット小説です。

世界を道化芝居を演じる主人公。主人公がここまでクズで見栄っ張りな作品は他にないでしょう。

 

ダンジョンが存在する近未来の日本で、冒険者学校へ入学したクズ主人公。

クラスの振り分け試験で起きた事故で未知のダンジョンに飛ばされ、強大な存在と同化することに。

出会った先々で闇を抱えた少女をあの手この手で仲間に加えつつ、やがて世界を巻き込んだ騒動に巻き込まれていく。

ジャンルとしては勘違い系、ヤンデレメンヘラハーレム、俺TUEE(偽)、神話、ローファンタジーといったところ。

 

これだけなら主人公にクセがあるだけの王道なろう小説にも見えますが…。

クズ主人公の人目を気にした聖人ムーブに全ての存在が巻き込まれ、世界を巻き込んだオ〇ニーを見せつけられる作品です。

ヤンデレ特有の救い無い悲劇とか流血表現とか、ギャグが交じりつつのシリアス要素があり人を選ぶ小説ですが、それを差し引いても試しに読んでみるべき価値がある秀作だと思います。

ハルジオン~口だけ野郎一代記~の紹介動画です↓

 

フシノカミ

初手から匂い立つテンプレだけどテンプレじゃ収まらない香り

ガチの実力派なろう小説。非常に奥行きのある快作。一気読み余裕。

特にヒロインの魅力読後感の素晴らしさは全作品の中でもランキングトップクラス。

 

とりあえず13話まで読んでから読み進めるか判断すると良いでしょう。終盤はこの比じゃなく勢いMAXです。

ジャンルに分けるなら内政発展系ファンタジー

本との出会いにより前世の記憶らしきものに目覚めた主人公。不良神父やガチ有能かつ魅力的な幼馴染を始めとしたキャラたちを仲間に引き込み、過去の英知を紐解きながら社会を変革させていきます。

 

緩急とユニークの利いた文章。まじめな内政系に見せかけて完璧なタイミングでファンタジー要素をぶっこんでくることもしばしば。

主人公は非常に好感が持てます。こいつならチートで俺TUEEしても良い。いやもっとやってくれ、ていうかいつ無双してくれるの?まだ?まだ?きたあぁぁ って感じで応援できます。

 

ヒロインズが頭抜けて魅力的なのも大きな武器ですね。無料ではないですが【とある飛空士への追憶】という神作品を知っている方はいるでしょうか?

これも大好きすぎるので一応貼っておきますね。

 

あの、こう、オトコノコなのに胸がキュンとなっちゃう切ない感じと言いますか、ロマンとウブな友情と恋愛の狭間にある甘酸っぱさと言いますか…。

互いを奪い合うくだりが、ああ、実に、実によろしいです。ありがとうございます。

そして最後はちゃんとなろうらしい強引な力技を見せてくれるのも良いですね。好みドストライクでした。

 

読了感はゾクゾクしまくりの爽快さわやかさで元気が出てきます。

ああ、この小説の先をもっと読みたい。この世界から離れたくない」 そう思います。でも、この寂しさこそが最高の小説の証明でもあるのでしょう。

 

センスだ。センスだった。

連綿と続くなろう賽の河原にて、突然光る石を拾い上げてしまう喜び。

ぜひ共有していただきたいこの感情。さぁ読んでくるのです…

 

処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める

王道を往くダークファンタジー。

主人公は魔王を倒したけど、人間に裏切られて殺されます。

絶望と復讐と使命感が混ざり合った結果、主人公は骨になって甦り世界に死をまき散らします。しかし一番の目的は魔王という抑止力となって世界を管理し平和を実現すること。

内政パートでは旧魔王軍のサキュバスや忠臣ガイコツ、戦闘狂たちを仲間に加え、やがてアンデッドの軍団は大陸を席巻していきます。

 

などと、タイトルと序盤展開だけはよくあるパターン。しかし、序盤で切るのは非常にもったいないです。

あーテンプレだなぁー。…んん?

世界の意志?外世界からの侵略?…オラワクワクしてきたぞ!

おぉ、ここに戻るのか。なんという王道…すバラスィ…すバラスィ…

 

中盤以降、具体的には世界の防御機構や外世界からの侵略が始まったあたりから物語が加速していきます。

 

まじめに世界平和や人の幸福についての持論をぶつけ合う展開がありますが、決してクドさはありません。

短文で、しかし明確に示される登場人物たちの主張はどれも説得力を持っています。

いわゆるテンプレを踏襲しつつ、そこへオリジナルの要素と高い表現力を加えることで、見事に独自の王道ダークファンタジーへと昇華されていく展開はお見事。

 

基本的に主人公は最強ですが、主人公が強くなればなるほど敵も強くなっていきます。

それだけならよくある展開ですが、なぜ敵が強くなっていくのかに明確な説得力を持たせているのもすごいと思います。

地の文は冷静な主人公による淡々とした口調のため、基本的に安心して読み進められます。

 

そして最後は王道の…。

特に勇者、あれだけわずかな登場しかしていないくせに、その存在感は何なのか。

終盤を書くために序盤のテンプレを書いた感すらありますね。

本当にしっかりと最後まで描き切っていて、ダークファンタジーでしか味わえない読了感が心地良いです。

 

目玉が飛び出るような新鮮さはなく、しかしすべてが高いところでまとまっている秀作だと思います。

完結スキー的には非常にポイントの高い作品です。

 

スキル『市場』で異世界から繋がったのは地球のブラックマーケットでした

召喚された部屋から始まる殺戮&脱走劇。

とにかく序盤の勢いがやばすぎる小説です。これだけハイレベルな序盤展開はそうお目にかかれない。もし自分がラノベ書くなら見習いたいです。

 

都合の良い兵器として召喚され、無能と判断され処分されそうになった主人公は、とっさの判断でスキル【市場】を発動させ、何とか手に入れた拳銃で脱走を図る。

出会ったドワーフヒロインとラブコメしつつ、滅亡寸前の獣人の国を再興して侵攻軍を近代兵器で壊滅。その後行く先々で死体の山を築き、やがて魔王と呼ばれる存在になっていきます。

 

ストーリーそのものはテンプレなのですが、随所にプロの仕事が垣間見えるため作品に没頭することが可能です。

ただし、序盤はスリリングな山場が続きますがその後はヒロインと異世界無双旅行をする感じの展開になります

個人的には序盤の展開がピカ一で気に入っていますが、安心して読めるようになる中盤以降も十分に楽しめる作品です。完結もしっかりとまとめてくれているので不満なし。

序盤☆6、その後☆4、まとめて☆5という感じの秀作だと思います。

 

乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です

セブンス作者の作品。相変わらず飛びぬけておもしろい小説です。

妹に無理やりプレイさせられていた乙女ゲーの世界に転生した主人公。五十路ババァとの結婚から逃げ出すためにAI搭載チート飛行船を探し出し、ぶち壊されつつあるゲームのシナリオを修正し世界を救うべく煽りと暴力でヒャッハーします。

ゆるふわ学園ものかと思いきや、あれよあれよという間に世界を巻き込んだ大戦争へと発展していき…。

 

気づけばチート機動兵器でゲーム主人公ズをボコりまくり、飛行艦隊を率いて大戦争が勃発します。

特筆すべきは無駄のない展開。かなりのスピードで物語が進みます。

ダラダラとした展開は一切ありません。展開の速さから各キャラや背景に割かれる描写は最低限であるにも関わらず、なぜこんなに感情移入が可能なのか。この作者はほんと天才。

 

100万文字を超えているのに、おそらく爆速で読み終わると思います。

問題を解決する中で見え隠れする旧文明の遺産と戦争のSF要素。敵が味方に、味方が敵になる王道かつ熱い展開。中にはシビアな展開も含まれています

次々と迫りくる危機を乗り越えて爆速で成り上がっていく煽り系容赦なし、小心に見せかけてくそ大胆な主人公。読んでいて爽快極まります。

読み味は軽く、それでいて尖った面白さを持ちます。ヒロインもしっかりと自我をもって行動しており魅力的。

なろう系作品が好きな人ならほぼ確実に気に入る作品であることを保証します。

 

ノームの終わりなき洞窟

かなり面白い。久しぶりにクリティカルヒットしたネット小説。

容赦ないがレベルが高い。胸くそ展開にもどこかこだわりを感じる造り。

 

強い錬金術師の主人公とその相棒となった高位の妖精が宝石の眠る鉱山を開発します。もっとも、それは彼らの野望を満たすための第一歩に過ぎません。

その洞窟はいつしかダンジョンとして有名になり…。

なんとなくダンジョンもののような要素がありますが、とても生々しくリアルで、他の小説とは一線を画した雰囲気を持ちます。

 

筆力も高く安定しており読みやすいです。魔法や精霊に関する設定がとてもよく練り込まれており、それでいてクドさがないため安心安定で読み進めることができます。

ただし、かなりシビアな展開が多い点に注意

主人公を含め、全ての登場人物たちは欲望を満たすために洞窟へ誘われます。金が欲しい、力が欲しい、名誉が欲しい。

そして…。




物語は主人公と妖精が洞窟を掘り進めるいわゆるダンジョンパートと、洞窟へ次々と侵入してくる者たちとのやりとりである探索パートから成り立ちます。

中盤は次々と新キャラが登場し話が分かりにくい、テンポが悪いと感じるかもしれませんが、それは終盤で納得できるので投げ出さずに読み進めることをおすすめします。納得はできても満足できるかは…人次第ですが。

 

主役級になるのかと思った人物があっさり死んだり、え、お前が生き残るの? みたいなパターンもあり先が読めません。

そして最後は半端に終わることなく、物語のテイストに相応しい、アレすぎるラストを迎えます。ハッピーエンドではないものの…。そこは読んでみてください。

主人公の設定もしっかりしています。殺人を忌避せず、ひねくれていながらもどこか人間味を感じさせる。行き場を失った少女を拾って育てる展開もあり、そこはまた見どころの一つだと思います。

 

この作品は一つの作品として完結していますが、作者さんはノームの終わりなき道程という自作品を連載中です。

完結済みでないためここでは触れませんが、この作品がクセになった方は覗いてみましょう。

 

ブレーメンの屠殺場





鉄1000kgと綿1000kg、重いのはどっち?

ホラー×デスゲーム友情と成長×大逆転劇の秀作です。

ストーリーは単純。夜の学校に閉じ込められた四人の男女が生き残りをかけてなぞなぞに挑みます。

効果的に散りばめられた伏線。さらにどこか独特な地の文は…。…※※

 

10万文字というサクッと読める短い小説でありながら、その端々でヒヤリとさせられ、心揺さぶられる濃い小説です。

ホラー色もありますが、ガチホラーというわけではなく、怖さでいえば昔テレビでやってた「学校の怪談」的なレベルです。

登場人物はどこか歪んだ性格をしており、それによって生じた人間関係が極限状態で揺れ動く表現はお見事。

なぞなぞそのものは意外と簡単です。出題されるなぞなぞの答えを考えながら読み進めたいけど、先が気になってわからないまま読んでしまう。

ハイクオリティなライトホラーをサクッと読みたい人におすすめの作品です。

 

以下おすすめ度:★★★★☆

町人Aは悪役令嬢をどうしても救いたい

1人称メイン。数話に一度違うキャラ視点。

【知識持ち庶民主人公&良識派悪役令嬢】VS【知識持ちゲームヒロイン&噛ませ王子たち】

序盤はほぼすべてテンプレ。なろう的スタートダッシュを成功させ、日刊ランキングで加速しながら走り切ったタイプです。

主人公は躊躇しない努力最強系。前世知識を活かして力を蓄え、お気に入りの悪役令嬢を救うために準備します。

 

序盤は何というかペラい…、スレていない読者層向けかと思います。

誤字脱字はほとんどないし、サクサク進む展開は読者をよく意識していると思います。一方で違うキャラ視点の同時系繰り返しは面白くもあるが、少々くどく感じました。「ここが見せ場ですよー!!」というような。

序盤戦闘は銃をダンダンするだけ、敵は小物感MAXのヘイト煽りからのざまぁ まで、ランキング的にはともかく読むにはちょっとテンプレに寄せすぎかなという印象。

が、

序盤テンプレを超えてからの勢いはなかなかのもので、読むのを止めなくて良かったなと思います。

追い詰められた悪役令嬢を救う見せ場や、ワンマンアーミーによる軍隊相手の無双はやはり心躍るものがあります。

序盤と違いしっかり危機感が出てくる展開もグッドです。悪役令嬢ヒロインは魅力的ですし、主人公との関係性は甘酸っぱさもありドストライクな方も多そうです。

くどさを感じていた違う視点からの話は控えめになり、代わりにしっかり山場を盛り込んでくれてもいます。

中盤以降はざまぁに王道恋物語を加えてスカッと爽やかな、読んでいて気持ちの良い物語になっています。

 

ステータス的には強いはずの主人公がストーリーの都合かあっさり大怪我したりとパワーバランス的には粗が目立ちますが、読み終えてみれば良作でした。

どうしても類似作品が頭をよぎってしまい厳しい評価になってしまいましたが、もし私が初めて読んだなろう小説がこの作品なら、すごく好きな作品になっていたかもしれません。

おすすめ読者層はなろう初心者か、そういったテンプレが読みたい気分の人向けという印象です。

悪役令嬢and入れ替わり知識チートざまぁとか、どこぞのオシャレカフェで聞こえてきそうなワードが一発で理解できるでしょう。

 

多くのレビュー、書籍化した事実があり、私も中毒性は高い作品だと感じます。

序盤の構成や、細部の粗を取り払って書籍化されたらさらにレベルが上がりそうですね。蛇足ですが、もし次作があるならオリジナル要素をもっと増やし、戦闘描写にも力を入れてもらえればより面白い作品が読めるかもしれないなと感じました。

詳細な個別記事あります。

 

病毒の王

作品愛に溢れた小説。挿絵注意。キツイ描写はそんなに。個別記事あります。

人類軍に魔力タンクとして異世界召喚された主人公が魔王軍側に寝返り、魔王軍最高幹部の病毒の王となって3年で人類絶滅を目標に行動を始める物語です。1人称メイン3人称アリ。

主人公の少女は貧弱でオーバーロード的な無双展開はほぼありません。弱小種族とされたドッペルゲンガーなどを用いた情報収集やインフラへの打撃など、卑劣な手で人類軍の力を削ぎ落としにかかります。

その活躍により畏怖と敵意を集め、それを受容しつつもプライベートで有能ヒロイン褐色エルフメイドさん含む仲間たちとガールズラブありのイチャコラをします。

イチャコラ内政パートとシリアス人類ボコされパートが交互に繰り返されながら物語は進んでいきます。

人死に、キツイ描写はあるものの全体としてはマイルドな印象です。

戦記というには粗が多すぎるし、百合や繰り返しフレーズのくどさなど、人を選ぶ作品だとは思います。反面刺さる人には刺さる良作でもあるため、ひとまず1章を読んでみて判断するのが良さそうです。

 

夜伽の国の月光姫

テンポよく読めるTS勘違い系の良作。

ダメダメなおっさんイン美少女です。

主人公の欲にまみれた独善ムーブを最高に良い方向に深読みする登場人物たち。

籠の鳥から大国の王妃へ。なぜかうまくいく物語の展開。

勘違い系ジャンルを絵に描いたような作品です。

勘違いが露呈しないことは地の歴史解説文にて序盤で公表。安心して勘違いコントをお楽しみあれ。

 

勘違い系の神作品【無欲の聖女は金にときめく】や【ハルジオン】と比較して、ちょっと取って付けた感のある無理やり勘違いパターンが多くスケール感も少し小さめな点はあるかもしれません。

とはいえコンパクトにまとめてしっかり完結させている勘違い系の小説は本当に貴重で、勘違い系の作品が好きな方なら楽しく読めると思います。

 

現実世界に現れたガチャに給料全部つぎ込んだら引くほど無双に

タイトル通りです。

文章とか知ったこっちゃねぇ、テンポと発想で駆け抜けるなろうの日刊ランキングによくあるタイプ、その代表作です。

突っ込みどころしかないし、主人公は良い奴だけどアホすぎてぼくの考えた最高の小説感は半端ないです。でも面白い。

エアコンの利かない真夏の部屋でも読めるノドゴシ、流しそうめんのごとく読みましょう。

文章に慣れて勢いに乗れば爆速で読み進められると思います。

何気に誤字脱字は少なく、ひょっとしたら意図して簡単な文章にしているのかもしれません。

 

俺つえぇ、けど敵もつえぇ、けどガチャでさらに俺つえぇ。

味方の検討も含め、バトルはけっこうおもしろいです。戦力比がガバガバな気はしますが、気にしてはいけません。

最後はしっかりガチャの謎も解け、ラスボスをぶっ潰し、されどハリウッドのごとく続編の可能性を残してエンド。

そんな小説を読みたいあなたにそこそこおすすめの一本です。

 

本能寺から始める信長との天下統一

1話目がかなり面白い。

淡々と話が進み、深く考えずに楽しく読み進める系の作品です。

 

内容はタイトル通り。ガチ歴史ものではなく、とんでもイフストーリー。

ハワイで遊びまくる金持ち社長的なオリエンタル信長や、由緒ある寺社仏閣に著作権ガン無視の萌え萌え美少女像を飾り立てる主人公が登場します。

戦国武将は馬の代わりに船に乗り。400年先取りした艦隊で欧州をフルボッコし、世界各国の沿岸部に日本の旗が立つ。信長の部屋は宇宙大好き少年の部屋みたいになる。

もちろん世界中の側室ハーレムは完備で、あれやこれやで間違いが起きたり起きなかったりでウハウハです。

基本ご都合主義だが、たまに挫折とリベンジがあるのが山場でしょうか。

 

反面、文章はかなり怪しい。誤字はもちろん文の繋ぎに違和感。キャラが大量にいるため行動はともかく内面的な書き分けがされていないです。サクサク進行の犠牲になったのだ…。

美しい文章でなくとも、ここまで書き切れば別の魅力が生じるという好例。

スナック感覚でバリバリ読める。それだけなら数ありますが、戦国武将たちと世界を巻き込んだ物語を時代の最後まで描き、現代とのクロスまでさせたのはそれだけで拍手できます。

 

序盤をまぁまぁ読めるなら面白くなっていきますが、ストレスが勝るようならさっさと他の作品を読むのが良いかもしれません。

ちなみにこの作品が気に入った方は↓の作品もおすすめです。味が似ています。

 

中卒探索者ですけど今更最強になったのでダンジョンをクリアしたいと思います!



現代ダンジョンものの佳作。なろうの良さと悪さを感じられる作品

勢いとオリジナリティ、おバカな主人公キャラもなかなか良き。単に現代社会とダンジョンという構図ではなく、現代社会側にも妖怪や政府の陰で暗躍する御三家的な特殊枠を用意してかき混ぜてくるあたりが面白いと感じました。

物語はサクサク進行、ダンジョンについても掘り下げがある。意表を突いてくる展開もありなんやかんやと楽しめる小説です。

とはいえ文章や設定がガバガバキャラも意味深な登場の割にはそこまで掘り下がらず、ラストは一応の区切りや説明があるものの「俺たちの冒険はこれからだ」エンドに近いです。

 

魅力的ではあるのですが、どこかチグハグ。

どうしても「難しく考えず気軽に読むならそれなりに楽しめる作品」になってしまっていると思います。

現状でも☆4作品としては紹介できますが、良い編集さんがついて磨き上げれば傑作の仲間入りをしそうな惜しさを感じます。

 

武姫の後宮物語



物理で殴る系の脳筋ヒロインが後宮で無双する物語。

ジャンルとしては恋愛×令嬢もののはずなのですが…。物理メインです。

序盤はドロドロ後宮物語っぽい部分もありますが、脳筋ヒロインの無双によりハートマン軍曹的なアレコレで中盤以降は完全に別ゲーになります。

深窓の令嬢がブートキャンプであら不思議。後宮に令嬢だけの軍隊が登場し…。

 

ヒロインのお相手もわりと理解がある感じで、もどかしい恋愛要素も完備。ストレスフリーで読める令嬢ものとしても良い出来だと思います。

終盤は少し駆け足だったかなと思いましたが、ちゃんとした完結まで後日談が続いているので安心です。

気軽に読めるシュールな後宮物語ですね。

 

作家になりたい人が多すぎる

なろう作品とかを編集する人のあるあるなお話。

初めて小説を書いてみようと思っている人に読んでもらいたい作品

 

単なる読者なら、意味不明な小説に出くわしてもブラウザバックするだけで済む。しかしそれを仕事として最後まで読まなければならないなら。さらに作者のメンツを守りながらクオリティを上げなければならいとしたら? かなりきついですよね…

日々持ち込まれる地雷を処理しつつ、地雷に文句をつけたり意義を見出したりします。

自作した小説を持ち込む登場人物はみんなそれぞれクセがあり「あぁ、こんなタイプの人いるよね」「あれ、自分も実は地雷なんじゃ」うわぁぁぁ…。となる生々しくも面白い小説です。

他作品を読む合間の箸休めにできるお手頃一話読みきりサイズ。

題材ゆえか作品の完成度が高く、長文もすらすらと入ってきてグッドです。

特に10話以降から完結までの流れはワンランク上の面白さで、読んで後悔しない良作だと思います。

 

嘘つき戦姫、迷宮をゆく

見栄っ張りで良いところ無しのお嬢様が、口から吐いた見栄を最後まで守り続ける物語。

その見栄の象徴たる縦ロールは輝きを増し、やがては世界を巻き込む縦ロール。

そう、これは天元突破ドリル縦ロールな物語である!!!

・・・

・・

この作品は、縦ロールが予想を天元突破して縦ロールしてること以外はなかなか熱い正統派ファンタジーです。

物語の進行は三人称。場面ごとに主役級のキャラクターにスポットを当てつつ進行。

粗もあり誤字がかなり多いですが、文章そのものは読みやすく理解しやすい。そして勢いは粗を無視するほどに強いです。

 

最初はダメダメな縦ロールお嬢様な主人公ですが、割と早めに反省して立派な縦ロールになります。

主人公を筆頭に、仲間や敵までもユニークかつ熱い想いと意志を持っています

単なる迷宮探索系の作品ではなく、戦いにおいては意志と意志のぶつけ合いが見どころであり、それがこの作品の9割を占めます

そのシュールさから思わずクスッとなる展開も多く、熱くも楽しく読める作品です。

粗削りながらシンプルかつ熱い読み味、思ったより天元突破した完結を含めて読後の満足感が高い作品だと思います。

 

日本にダンジョンが現れた



現代日本にダンジョンが出現するタイプの小説、その良作。

序盤は切るか迷うくらいには粗いです。

文が重め、誤字もそこそこ、立ち上がりも遅く、無駄の多い日常編、主人公の謎心理、謎行動もしばしば。

序盤の内容もテンプレ。いわゆる秘密のダンジョンで強くなっていくアレです。

 

ここまでなら微妙ですが、物語の進行に伴い作品の魅力が増していきます。

具体的には、主人公がダンジョンで強くなり政府と関係ができ始めるあたりからググっと面白くなってきます。

なかなか凝ってるオリジナル設定、終盤明らかになるダンジョンの謎。

矛盾した要素にも、人ならざる者の手ゆえの判断ミスなど、一定の説得力を付加した説明はグッドだと思います。

完結は淡白な印象を受けるも、良い意味でスッキリとした読了感を味わえます。

 

総じて、現代ダンジョンものの良作といった印象。

要望を言うならば、もう少し公の場での無双やヒロインズの掘り下げをしてほしかったなというところ。

粗さはあるものの先がとても気になる作品であり、一気読みさせ力は他の神作品に次ぐところがあると思います。

 

終焉世界



最初から最後まで絶望。

登場人物と一緒に読者まで窒息不可避なダークファンタジー。

 

滅びゆく、希望も救いも存在しない世界にクラスごと転移した主人公。

仲間たちは名前が紹介される暇もなく即死。生き残りは毒に犯され、あるいは人間性を失っていく。

 

異世界転生したんだから、神から与えられた特別な役割があるんじゃないか?

そんなものはない。

素晴らしい魔法の才能がある登場人物だ。希望の灯になるんじゃないか?

そんなものはない。

世界に絶望する人々、諦めずにもがく人々。大層な人間ドラマも、やがては死の灰に覆われて消えゆく。

 

ただただ絶望的な世界で最後の時を生きる者たちの物語。

そんな物語なのに、どうしようもなく読まされてしまう。

確かな面白さがこの作品には存在する。でもそれが何なのかはわからない。

 

紹介記事に太字や色文字を設定する気になれない。ですます調にする気も起きない。

淡々と読み、淡々と感じ、次の小説へ向かえ。

 

魔術学院を首席で卒業した俺が冒険者を始めるのはそんなにおかしいだろうか

タイトル通り。

強い主人公、可愛い女の子、テンプレ異世界冒険譚。

古き良きなろうファンタジーの良作です。牛丼頼んだらちょっとお肉が多めに入ってる感じのお得感。

コミカライズもされています。特別な要素はありませんが起承転結そろってて綺麗にまとまっており、すっきりとした完結と読後感。安定して楽しく読むことができます。

主人公は鈍感系だけど、ちゃんと誤魔化さずにヒロインズと向き合って自分の答えを出すのは良いですね。

☆5のガチすぎる作品の箸休めに、ハーレムかつ嫌みのないお兄様系俺つえーファンタジー見たいなという方におすすめのなろう小説です。

 

若者の黒魔法離れが深刻ですが、就職してみたら待遇いいし、社長も使い魔もかわいくて最高です!

就活や会社勤めなどで苦労したことがある人に読んでもらいたい作品。

白魔法の会社に就職しようとして就職氷河期的なサムシングで心が折れた主人公。

低評価な黒魔法業界に就職したら、聖人超人エロすぎな先達やサキュバスな使い魔に恵まれて成功していくお話。

基本はほのぼの進行で、他の小説と同時に読み進めても問題なさそう。良い意味でワンパターンな作品です。

章ごとに特定の問題やお題があり、それを解決しつつ最後はかわいい女の子たちと背徳的でサキュバス的なことをイタします。

社会人経験者なら一度は経験したことがありそうなモヤモヤを短い章の中にうまく取り入れてくるのが本当にすごい。単純に見せかけて、かなりの言語化スキルが必要なことだと思います。思わずニヤリとしたり、あるあると思ったり、なるほどなぁと唸らせられたり。

なろう小説的な軽さを満たしつつ、それなりにお腹も膨れるポテチ系な小説だと思います。

 

異世界行商譚




理不尽な理由で異世界に転移。チート要素のほとんどない厳しい環境。それでも商売で必死に生きていく物語です。

主人公の頭脳はそこそこですが、現代人的な甘さがあり偶然に出会った奴隷のヒロインがそれを補ったり補わなかったりしつつ二人三脚で物語が進みます。

 

「すごい技術だ!言い値で売ってくれ!」的な結果のわかりきった交渉は一切出てきません

味方は無条件に味方ではなく、それぞれが独立して考え、自分なりのソロバンを持っているのが魅力です。

いわゆる現代知識チートも登場するものの、それはあくまでも手札の一つでしかありません。使い方を誤れば…?

 

作者は商人同士の化かし合いと、奴隷ヒロインとのもどかしいアレコレに筆力の半分以上を割いています。ご馳走様です。

最初は場当たり的な対応や甘さで痛い目を見ることも少なくない主人公。しかし経験を積みながら成長し、最後は確固たる目標を持って大きな商談へ挑みます。

読後感はスッキリとしており若干寂しさもありますが、ヒロインズ視点の追加番外編がありますので、併せて読みましょう。

完璧な作品ではありません。しかし無双系とは違い、なんというか、痒い所に手が届くというか、もどかしく焦がれつつも先が気になる魅力がある作品です。

 

魔剣鍛冶師になりたくて

世界にはびこる魔物を倒せるのは僅かな聖剣だけ。

そんなのおかしいだろと考えた最強系主人公が仲間と協力して聖剣を超える魔剣を作ろうとしたり、聖剣を管理して調子にのる聖剣院という組織にざまぁをかましたりする物語。

話の筋はとてもシンプルで理解しやすく読みやすいです。

ただし話にツッコミどころ、若干主人公のキャラがブレ、誤字などがしばしばみられるため、序盤でリタイアするか迷った作品です。

しかし中盤を超えるころからジワジワと面白くなっていき、しっかり温めていた伏線も回収してなかなか良い感じにレベルアップしていきます。世代を超えて受け継がれるあれこれや、世界の謎に迫る展開はやはり面白いです。

肩の力を抜いて読める人なら楽しめる、良質ななろう小説です。

 

以下おすすめ度:★★★☆☆

俺のメガネはたぶん世界征服できると思う。

文章はしっかりしていると思います。日記のような勢い系小説に比べれば小説している…けど。

物語の内容は、メガネの素養に目覚めた主人公が国の暗殺者組織での修行でその能力を開花させていく物語です。

まず、タイトルから思い浮かべるような爽快感はあまりありません

周囲を巻き込んで物語が進むというよりは、管理された箱庭で優等生をするといった感じです。

スルスルとは読めるしところどころクスッとする点はあるけれど、基本は盛り上がりに欠ける印象。

キャラもオリジナリティのある設定ですが、オリジナリティを生かせているかというとよくわかりません。

それに増して文内に刹那を大量に入れたりする遊び?要素が致命的。説明は活動報告見てねとか、無料小説なので文句は言えませんが、大いなる離脱ポイントだと思います。

主人公のサバサバキャラも微妙な方のサバサバであまり感情移入できなかった。

なんだかんだで楽しいところもあるし離脱することなく最後まで読めました。

基本は修行パートで最後に主要キャラの8割が登場する大きなヤマがある感じです。

終わりは悪くはないけど、やはり投げやりとも取れます。

本記事でも3名から紹介を頂き、コミカライズなどもされるほど人気のある小説ではあるとのことですが、個人的には求めているものにあまり合致しませんでした。

 

ごあいさつ。定期的に更新しています

作者はページ作成時でなろう歴5年。ラノベ歴だとゼロの使い魔とかキノの旅あたりから読み始めた人です。おすすめの作品がネットでなかなか見つからなくてモヤモヤした結果、自分で作成することになりました。なんやかんやでまとめ続編まで作ることになりましたが、このページもそのうち分量マックスになるんじゃないかと思っています。

多くのコメントや反響をいただき、おかげさまで私にとっても隠された面白い作品を知る機会となり、非常に喜んでいます。これからもよい小説を見つけたらここへ更新していきますので、良ければブクマ、コメントをお願いします('ω')

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カエデ

兵庫で猟師とパソコン先生をしているカエデです。 アウトドア派に見せかけたインドア&ネット大好き男性です。 29歳になりました。新しいこと、感銘を受けたことにはとりあえず手を伸ばしてみるタイプです。 狩猟、パソコン出張教室開業、警備員、動画投稿、株、絵師、将棋、ハーモニカ、ラノベ作家、医薬品登録販売者、仮想通貨、海外一人旅、ネトゲ廃人など、気付けばいろいろやっていました。

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