某パソコン教室でパソコン先生として働き、教室長の打診を頂いたことを契機に独立しました。
今は個人事業主として狩猟をしたり月10日ほどの警備員として働く合間に出張のパソコン教室を営業しています。
教室、拠点を持たず依頼を受けて生徒さんの家や会社に伺いパソコン操作を教えたり修理を行っています。イメージで言えば田舎の何でも屋さんですね。それで月6万円ほどの収入を得ています。
こんな人向けの記事です
・パソコン教室の開業に興味があるけど疑問や迷いがある人
・個人事業主として独立した人のその後に興味がある人
・難しい経営論よりも個人の体験談が聞きたい人
私は仕事を辞めて失業保険をもらいながら独立開業の準備をしていたのですが、当時は給料に頼れない新たな生活を前にして不安と高揚を抱えていました。
独立して個人でパソコン教室をしたいけど儲かるのかな。どこで始めよう。独立してからどうやって客を見つけたらいいんだろう。もし失敗したら…。などなど。
パソコン教室のみで生活するつもりなのかすらも定まっておらず、いろいろとネットで情報を漁りながら日々を過ごしていました。
そんな開業届を役所へ提出したころの自分が知りたかった疑問に、未来の自分が答えます。
※私の知ったことの多くを詰め込んでいるためかなり長いです。
パソコン教室の利益で生活することは可能か?
可能です
パソコン教室で独立を考えるなら誰もが最初に考えることですよね。
私は専業ではないため偉そうに語る資格があるかは微妙ですが、もしパソコン教室一本で生活しろと言われれば充分に可能だと思います。
一番確実なのは田舎の郊外に教室を構えることですね。教科書は業者もいますし、パソコン教室の横のつながりはそれなりに強いためコミュニティに参加すればいろいろな話を聞くこともできます。
パソコン先生だけあって、活動をブログで報告している人は多いです。教室を構えている方がほとんどですが、精力的に活動している人はしっかりと利益を出しているようです。
アットホームさを売りにして継続率を延ばし、ただパソコンを教える大手の教室と差別化を図っている場合が多いですね。
一方で、出張パソコン教室は儲かるけどすぐには利益につながりにくいという感覚でしょうか。
自由度の高さとフットワークの軽さがメリットで、私は飲食店や法人から仕事を受けたりして利益を出しました。
当時は「いける!」と思い独立に踏み切りました。結論から言えばそれは間違いではなかったと思います。しかし、私はパソコン教室だけで生活する道は選びませんでした。
今はパソコン教室一本で生活する考えを捨てて週に2,3日ほど各3,4時間ほど働いて月5~7万円ほどを得るに留めています。広告を打っていないので全て利益です。ありがたい収入源です。
開業届を出してから最初にすべきことは?
生徒さんを見つけることです
開業届を出した段階ですでに場所とやることは大まかに決まっていると思います。
そしてあなたはパソコン教室、あるいはそれに類する業務を遂行できる最低限の能力を持っています。
となれば、あと足りないのはお客様、つまり生徒さんですね。地元の広報誌に広告を載せたり、チラシを片手にお宅を訪問してみましょう。生徒さんの見つけ方についてはまた別の時に詳しく触れたいと思います。
教室という拠点を構えるか構えないか
構えなくてもやっていけますが安価で構えられるなら確保すべきです
パソコン教室と聞くと、まず広くてゆったりした教室があって、そこで集団を相手に授業をしているイメージが浮かぶと思いますが、実際はそれだけではありません。
私は拠点を構えず生徒さんから連絡を受け、生徒さんの拠点やカフェなどで授業をする、いわゆる【出張パソコン教室】を運営しています。
パソコン教室開業時における初期投資の金額はどれくらい?
教室を構えないなら実質無料、構えても格安です
出張メインで始めた私のパソコン教室初期投資金額は一万円以下です。幸い車は持っていましたので…。
パソコン教室はとにかく手軽に始められる商売です。
なんせ紙切れ一枚を役所に提出するだけで仕事を始められるのですから、これ以上気軽な仕事はありません。
場所を取って教室を開く場合でも、かなり安い部類です。仕入れるものがほとんどないからです。スマホと身体だけあればいい。パソコンすら生徒さんが持ってきてくれる時代です。
中古のリフレッシュパソコンなら5台揃えても15万円ほどですし、光回線ならパソコン10台をネットにつないだって快速です。教室だって借りてからほとんど改装をする必要もなく使えます。プリンターは家庭用で事足ります。
あとは安物の椅子と机の上にお茶とお菓子を並べるくらいです。豪華な設備を用意するのは自由ですが、普通生徒さんはパソコンやスマホの操作を覚えにいらっしゃいます。
最低限の設備でも、清潔にさえしておけば満足して勉強して頂けると思います。
場所を用意できないのなら、公共の公民館やなんちゃらホールなどの貸し会議室をレンタルすれば破格の安さだったりしますよ。商工会議所で情報を仕入れてみると良いかもしれません。
※私はレンタル会議室で授業をすることはありますが、教室の環境を一から整えたことはありません。何かしらの勘違いがある可能性もあるのでご注意ください。
やっぱり人を雇ったりしなきゃだめかな?
人を雇ったりする必要はありません
野心に溢れた経営者の方では事情が異なってくると思いますが…。私は逃げ場を残しながら仕事をしたい人なので、この記事では不要とします。
やるからには自分を追い詰めろ!という論の方が主流のようですが、私はご免です。
パソコン教室を開いていきなりフルに仕事してもカバーできないほどの生徒さんが集まることはほとんどないですし、もしそうなったら時間を調整したり最悪お断りすれば良いですし。
パソコン教室の教材はどうすれば良い?
複数人へ同時に教えるのなら業者と契約を。少人数の教室なら生徒さんに合わせて調整を
ワードやエクセル、インターネットやメールの方法などについては教室で教えることに特化した教科書を販売する専門の業者がいます。
一人で読みながら操作できるような構成になっていますので、教科書を渡して自分で学習、わからなければ先生に質問するというような形態をとっている教室は多いと思います。
時期を限定して同時に授業を進める老人大学や公民館教室などでは、あらかじめ決まった内容を進めていくだけなのでプリントを適当に用意しておけばそれで足りますが、通常のパソコン教室では生徒さんごとに習熟度と進行度が違ってきますからね。教材を用意しながら教室を運営するのはかなり難しいと思います。
ただ、最近は環境が変わるのが早すぎて教科書が間に合わず対応できていないことが多いようですが…。
どうしても利益を出すために似たような教え方で同時に複数人に教えなければならない以上やむを得ないことですが、そういった教室は苦労しているようです。
ちょっと画面から外れるとわからない。アップデートがあって画面が変わればわからないと言った具合です。
他にも、教科書にない内容を学習したいと教室を訪れる生徒さんは多いです。そういった生徒さんにどのように満足していただくのか、あるいは客層を絞りお断りするのか。半端に引き延ばす真似をする生徒さんに優しくない教室もあるのが現状だと思います。
無理やり型にはめた教室では、生徒さんは目的とするものを得られない場合がある。〇年通っているのに家でちっとも操作できないといったことになってしまうのですね。
そういった融通の利かなさが不満を生む現状があるため、私は出張パソコン教室を個人で開業するに足るニーズがあるのではないかと考え、今に至ります。
私の出張教室で同時に授業をするのはせいぜい3,4人ほどなので、生徒さんと何をどう学びたいのか相談し、生徒さんに応じて使用する教材を用意するようにしています。
マンツーマン授業では、そもそも教科書の類を使わない場合がほとんどですね。紙におこした情報はどうしても実際のパソコン画面と齟齬が出ることが多いので、それなら一緒にメモを作ったり画面をキャプチャした操作動画を作りながら進める方が生徒さんに喜んでもらえるのです。
結論として、教科書は業者に頼ることで手に入れることができます。あとはあなたと生徒さんにとって最も良い形になるように常に考え続けると良いかもしれませんね。
パソコン教室はどこで開業するべきか
あなたの願いに適した場所に。あえて限定するなら
ある程度の需要が見込めて大口も捕まりやすい地方中小都市をおすすめします。
出張パソコン教室するならそれなりの人口密度は欲しいですし、それはパソコン教室を構える場合でも言えることです。教室を構えるなら田舎町以上地方都市未満のライバルが少ない場所が良いのではないでしょうか。
しかしそれはあくまで目安であって、実際には人口3万人以下の市にに3つ以上のパソコン教室が立っていたりします。
相当な田舎であっても、生徒さんはみな足を持っているため広範囲から車で集まってくれることもあるようです。地元の家賃タダ同然の場所に教室を構え、生徒さんには車で通っていただき、あるいは一緒に畑を耕したりする。そんなパソコン先生だっています。
あなたの理想とするパソコン教室の形を思い浮かべ、その実現性の高い場所で教室を開業することが、結局は一番の近道になるのでしょうね。
また、田舎で仕事をしていると個人の飲食店や法人様から依頼を頂くことがしばしばあります。
多くはSNSなどでお店の宣伝をしたいといった依頼です。
地方の飲食店や法人などはフェイスブックなどSNSの存在を知っていても、ほとんど活用していないケースが多いです。
今は個人の飲食店でもSNSをバンバン活用している時代ですよね。でも乗り遅れている飲食店は田舎に圧倒的に多いです。
いろいろな場所で情報を仕入れてくる経営者の方は、そういった新たな宣伝方法に関して出遅れていることを焦っており、その需要に応えられれば長いパートナーになれることもあるでしょう。
パソコン教室というよりはウェブコンサルの真似事のようですが、別に小難しいSEOまでする必要はありません。教室の延長感覚でやればいいのです。
食べログやグーグルに登録して、フェイスブックページの運営を教えて、場合によってはワードプレスで店のページを刷新する程度でかまいません。
私は相場なんて知らないから値段は個人の生徒さんと同じ分しかいただきません。安く軽く。それでいいのです。本気でやるならどこまでできるかするかで値段を設定しても良いですし、無理に都会のプロコンサルと張り合う必要もないのです。
話が逸れてしまいましたね。
結局は何をやるかによって適した場所というのは違ってくるので、どんなパソコン教室にしたいのか考えて決めると良いのではないでしょうか。
私のように独立する場合は、やはり自分の地元で開業される方が多いようです。やはり地元への愛着があること、さらにとっかかりがあり事情を把握しやすいからでしょうか。
パソコン教室に通われる方の客層は?
一般的なパソコン教室の場合
純粋な興味からパソコンを習いに来る人は、新しい物好きかつ社会的に成功している年配の方が多いですね。
あとは自治会の役に当たってしまった、会社でパソコン操作が必須になり焦っている、など必要に駆られてという方も多いです。
一からパソコンを学びたい、ワードエクセルができれば良いという需要が大半を占めていました。しかしそれは変化しつつあります。
これからは違ってくる
現在では、高齢者やパソコン初心者の方向けのサービスは地方でも充実しつつあるので、そこをメインに教室を運営するのは厳しい時代になりつつあるのかもしれません。
老人大学や、市の支援を受けた格安のパソコン教室などが幅を利かせつつあり、パソコンに関してまったくの初心者である人の割合は年々減りつつあるからです。
地方において、パソコン教室のメインの客層は60歳以上の方が占めていましたが、それもワードやエクセルではなく、タブレットで動画やラジオ、各種アプリの操作を学びたいというような需要が増えつつあるように感じます。
一般のパソコン教室において、長く通っていただけるような生徒さんを確保するにはこちらも変化するニーズを追い続ける必要があります。
今後はより細かいニーズに対応できるような教室がより広い客層を掴み、生き残っていける時代がやってくると思います。
出張パソコン教室の場合
出張教室で個別に対応する場合は、まさに個人のニーズを狙い撃ちする形の営業になります。
ワード、エクセルを習いたい生徒さんはもちろん、パソコンを持っておりそれを趣味に活かしたい方、スマホを買ったは良いが電話とメールしか使っておらず、イマドキの活用をしたいと考えている方など…。
他にも中小企業の社長さん、個人飲食店のオーナー。NPO法人の代表の方まで本当に広い範囲の客層を狙っていくことができます。
出張パソコン教室を開業した時、最初かかってきた電話のほとんどがパソコンの単発修理の依頼でした。喜んで伺いました。
私の出張パソコン教室は、いわゆる何でも屋であると考えています。
パソコンの簡単な修理や据え付けから、テレビのリモコンを発注したり豆電球を交換したりと、できることならなんでもやります。頼まれれば部屋掃除のお手伝いだってやるかもしれません。
そしてその中でできるだけの関係を築き、楽しい時間を提供できるように努めます。
趣味の話などから新しい提案をさせてもらうことも多いです。
それができれば、最初の出会いさえあれば全ての人が生徒さんになり得ます。単発の依頼から丸4年の関係が続いている方も数名いらっしゃいます。とても嬉しいことです。
しがない個人だからできることかもしれませんが…、私はしがない個人で良かったと思っています。
パソコン教室運営におけるライバル、競合はある?
生徒さんの「困った」を解決している場所なら、すべてライバルであり競合と言えるでしょう。
パソコンの設置や診断を始めている家電量販店、パソコン修理をしているお店、老人大学や有料のパソコンスクールなど。近所のパソコン詳しいおじさんだってライバルと言えばライバルでしょうか。
ライバルとどうやって差別化していくか
各ライバルの強みと弱みを考え、自分がカバーできるポイントを狙っています。
専門技術やサポートでは修理屋や家電量販店に及びません。いこいの場の提供としては店舗型のパソコン教室には及びません。それでも、必ず自分の強みを活かせる場所があります。
要は、生徒さんが「そこで聞くのはちょっと」「知りたいことが教えてもらえなかった」「不便不快を感じた」と思っているポイントを埋めていけば自然と見えてくると思います。
広告を打って依頼があれば、それが現行のライバルのカバーできていないポイントということです。
あとは実務経験がなく生徒さんと話したことが少なくても、ネットを漁っていれば必要な情報が紛れていますね。
パソコン教室の宣伝方法。どうやって生徒さんを見つける?
私は以上の点を踏まえて、とにかく何でも屋をイメージした宣伝をすることにしました。
電球を交換したりちょっとした家のお手伝いをしたり、一緒にスマホのプラン見直しや購入に行ったり。ショップに行くことが憂鬱に感じている生徒さんは多いです。店員に説明されてもわからない、知らない間に変な契約をされるのではないか。めんどくさい。わからないことがわからないし、聞いて恥ずかしいことかもわからないなどなど。
とにかく関係がしっかり作れていれば「じゃあ一緒に買いに行きましょうか」あるいは「適当にパソコン買ってきますよ。でもお金はもらいますよ」という仕事ができます。田舎の家電量販店はとにかく高いので、ネットで生徒さんに必要十分なパソコンを買って設定してなお、家電量販店よりも総額が安くなることがほとんどです。
でもそんな関係をつくるにも、まずはファーストコンタクトを成功させる必要がありますよね。
私の具体的な集客手段は地元広報誌の一行広告と口コミ
とりあえず地元の広報誌に一行広告を載せてみるのが手っ取り早いと思います。
広報○○や、○○市ライフ、のような機関誌を発行している会社へ広告掲載の連絡をし、最初に載せたのが一行広告です。
なんと一行800円。私は三行を月二回掲載したので、月の広告料として5千円ほどを使っていました。これが客層にマッチしていたのか、意外と電話があったのです。その掲載内容についてはまたの機会にお話しします。
あとはお金を使いたくないので、チラシをポストに入れて回ったりもしました。いわゆるポスティングですね。これは当初すぐやめてしまいましたが、今再開すればかなり効率よく生徒さんを獲得できると思います。
出張パソコン教室ならその場でパソコンの修理に入ったりもできますし、もし今集客を再開するならば私はチラシを持ってお家を訪ねて回ると思います。冷たくあしらわれることも多いですが、パソコンでちょっとした「困った」を抱えている方は多いので、意外と需要はありますよ。
結果として一行広告と口コミだけで3か月目くらいからは安定して月6,7万円くらいの収益になりました。足代などの経費を引いて月5万円くらいでしょうか。
以降は同時に始めた仕事と遊びに時間を使いたい事情があったため、ここで一行広告を停止しました。
定期的に通わせてもらっている生徒さんと紹介による追加収益のおかげで十分に目的の金額に到達したからです。
それから3年ほどになりますが、自由に時間を調整しつつ5万円ほどの利益となっていますので個人的にはこれで満足しています。
料金設定は?
1回行って基本2時間4000円。月に3回呼んでくれるのなら全部で1万円。以上です。
電話相談は何度でもいくらでも無料。30分かかろうが無料です。
出張場所が遠い場合や、特殊な依頼なら別料金を頂きます。
おそらく出張パソコン教室としては全国でも最安に近い料金設定かもしれません。コンビニバイトの方が儲かりそうですね(笑)
電話については、無料で何度も電話をかけることは申し訳ないと思ってくれますし、なにより面倒なので一度来てくれ、となるパターンが多いです。すぐ解決すればそれはそれで感謝して頂けますので私としても嬉しいですし。
つまり無料電話相談はメリットの方が大きくなります。
言いたくはありませんが、いわゆる電話だけで全てを解決したい、そっちの都合は知ったこっちゃないという生徒さんがいた場合は?
その場合は以降の仕事を穏便にお断りします。個人事業主は自分で自分を守らなければいけません。
出来そうにない仕事、メリットを感じられない仕事を受けるのは雇われ時代だけで十分です。
無料と言いながらそんな差別をするのか。なんて言葉は知ったことではありません。基本無料というものには限度があるのが当たり前です。そしてどこに限度を設定するかの裁量はあなたに与えられています。だから個人事業主なのです。
料金設定については若造なりの戦略がありますが、それはまた別の機会に。
パソコン教室開業の助成金は?
私はまったく利用しませんでした。なんせ開業資金が0なので別にいいやと…。
新規に事業を始めるときに、どうしても多く考えるのはお金のことだと思います。
国、県、市町村、商工会議所だったりよくわからない名前の場所だったり、新規事業に助成金を出してくれる場所はそれなりにあるようですね。特にパソコン教室の黎明期にはそれだけでやっていけるレベルの助成金が支給された時代があったとかなかったとか。
助成金をまったく使っていない私が言うのもなんですが、本当はしっかりと利用すべきだと思います。
助成金を出す側も投資の意味で行っていることで、契約さえしっかり確認しておけば独立開業時の強い味方になってくれると思います。堂々ともらえるものはもらっておく。これは基本だと思います。
ですのでこの項目でかつての自分に答えられることはありません。一つ言うなら、奨励制度は総じて自分で探さなければ見つからないものです。
こんなのがありますよ!などと宣伝してはいません。誰も教えてくれません。(例外もありますが)
しっかりと足場を固めるのなら、役場へ足を運び、さらにネットなどで情報を集めるべきだと思います。
今後パソコン教室の需要はあるのか?破産しないために考える
需要はますます広がり、多様化してくると思います。ただし…
パソコン、あるいはスマートフォンの操作を教えてくれるパソコン教室はすでに全国で大量に営業されています。
少しネットで調べてみれば、その数の多さに驚くことでしょう。こんな田舎にも?というような場所で開いているパソコン教室もあります。
しかしかつては無限大の需要が存在していたパソコン教室業も、かつての勢いは失われつつあるのは事実だと思います。
原因は様々ありますが、まずは需給の変化ですね。パソコンのパの字も知らない初心者はすでに少なくなりつつあり、その一方でパソコン操作を覚えることのできる場所は増え続けています。
一方で、新たな需要が生まれ続けているのも事実です。
高齢者を含む多くの方がパソコンを使えるようになってきている一方で、パソコン、あるいはスマホでできることの幅は増え続けています。
同じことを同じように教えているパソコン教室は今後淘汰されていくでしょう。逆に新しいものはすべて商材に変えて、生徒さんに時代の変化を体験してもらえるようなサービスを提供できるパソコン教室は生き残っていけるのではないでしょうか。
VRでもEスポーツでもなんでもいい。グーグルマップで街歩きを体験してもらっても良いし、SNSを利用して生徒さん同士のつながりを作っても良いかもしれません。
それこそなんでもかまいません。生徒さんの趣味に合わせたサービスを提供することも必要だと思います。
現在のパソコン教室でメインの客層を占める高齢者の方の間では写真や社交ダンス好きが異常に多いため、趣味を活かせるタイプの提案をし、それに寄り添っていく形なら発展の芽も出てくることでしょう。
グーグルやアマゾンのような巨大企業だって、常に変化する社会に新たなサービスを提案し続けていますよね。零細だってそれと同じだと思います。
需給の輪は常に広がり、変化し、生まれています。昔のワードとエクセルを延々と教えているようではすでに厳しくなっています。
個人でも組織でも、けっきょく淘汰されないために変化し続けなければならないのではないでしょうか。
経営の多角化
パソコン教室って、生徒さんのいない時間帯は割と余裕があったりします。隙間時間が生まれやすいです。
その時間になにをするかはそれぞれだと思いますが、その時間を活かさない手はないでしょう。
個人の出張パソコン先生である私は空いた時間に今みたいにブログを書いたり、まったく別ジャンルの動画を作ったりしています。とにかく何でも良いので新しいことを始めてみたり、新しい情報を仕入れてきます。
それはどこかで自分を助けてくれると考えていますし、可能性がありそうならそれを収益化してみるのも良いでしょう。
負債を抱えない
やる前から失敗のことを考えるなとは言いますが、失敗した時の想定をするのは当たり前。不退転の覚悟をするのと失敗した時のことを考えないのは別問題です。
失敗したらどうなるの?という疑問に対する今の答えを持ち続けることは大切だと思います。
仕事しながら独立するのもアリです。私のような形態ならば、それこそ何重の予防線を張ったうえで個人事業主としてスタートを切れます。
休日限定だけのパソコン先生、三交代などの不規則勤務の合間にねじ込む小遣い稼ぎ。そんなパソコン教室もおすすめです。
開業届のA4一枚、あとは一行広告を載せれば依頼が来ます。拠点もいらない身軽さ。パソコンとスマホがあれば良い。即黒字で始めるパソコン教室というのは素敵ですよ。
もちろん、生活を賭けてパソコン教室を始めるのもそれはそれで良いと思います。
自分に適した個人事業主の形があり、その中でなるべく穏便にスタートを切るのが良いのではないかと言いたいだけです。
止めても失うものはないからとにかくやる
何かを教えお金を頂くという関係ならば、違約金が発生するような機会はほとんどありません。
あなたがまだまだ一人で生徒さんに教えることに自信を持てなくても、最悪お金をもらえず恥をかくだけで済みます。
生徒さんに無駄な労力を負わせ、自分は金を得られず恥をかく。そういった経験が私にも複数回あります。思い出すだけで顔が赤くなるばかりですが…。
それを肯定的に捉えるならば、逆に恥をかくだけ時間を失うだけで済んだとも言えるのです。
失敗しても、パソコン教室を営業していた実績は次の仕事へつながりやすいです。
パソコン教室の開業を考えているのなら、事務能力は人並み以上にあると思います。
私も関係を作った生徒さんから仕事に誘われる、紹介してもらえるという機会が何度となくあります。
個人のパソコン先生を呼ぼうという生徒さんは社会的に立場を持っているパターンが多いです。そういう人は総じて顔が広い。他の仕事に比べて人の輪が広がりやすいです。
もちろんそうではない生徒さんもたくさんいらっしゃいますし、どのような関係を築くかは自分次第なので、あくまでも頭の片隅に置いておくくらいが良いでしょう。まずは目前の仕事に取り掛かるべきです。
個人事業主に自由はありますか?
何をもって自由かはそれぞれだと思いますが、少なくとも私は自由になったと思います。
仕事をしなければ食べていけないのは事実です。でもその内容は自分の自由意思で決められるし、生徒さんの不利益になることを嫌々勧めたり、納得できない仕事をする必要がありません。
そして自分が嫌だと思った人とは付き合いをしなくても良いのです。
もちろんまったくそんな付き合いがないというわけでもありませんが、それは自分の利益のためであり、誰かの利益のために我慢する必要がないのです。
「俺、何のために我慢しているんだろう」なんて悩みから解放されたのはひとつ自由になったということだと思うのです。
自分のために自分の仕事ができるということは、【納得】を得ることができます。だから自由があるかと聞かれれば、自由であると答えます。
私は狩猟の合間にこうしてブログを執筆したり、アウトドアとして狩猟をして鴨を獲ったりしています。自分がしたいこと、するべきことへベクトルを合わせられる。全てが自分次第。これも自由の形でしょう。
最後に:個人事業主になって4年が経ちました
ハード&ルーズという漫画を思い出します。
右も左もわからず、とりあえず一行広告を出した私の心はハード&ルーズの主人公状態。黒電話の代わりに黒い携帯を持ち、酒で不安を紛らわしながら電話を待った時期がありました。そして最初に電話に出る時の緊張は今でも忘れられないものです。
私のような近所のおっちゃんパソコン先生の需要はまだ確実に存在します。あとはどこまで手を広げるかどうか。生徒さんの需要にしっかりと応えていけば、必ず道が拓けるようになっています。
私はゆるくパソコン先生をしている若造です。独立から富を築いたいわゆる”成功者”ではないですが、空き時間でサラリーマンのお小遣い程度の収入を得ることができています。感謝され仕事する日々は、別の仕事、あるいは引きこもりながらパソコンで作業をしている合間の良い息抜きとなっています。
私の疑問に対する答えということでふわりとした記事になってしまいましたが、また別の記事で要点を絞って考えをまとめていきたいと思います。興味のある方はブクマ等お願いします。
この記事の執筆時は年賀状のシーズンですね。今日も生徒さんのプリンターに互換インクを補充してきます。
どんな世界にでも気軽に飛び込んでみましょう。きっと何かが手に入るはずです。
狩猟の報告はしていましたが個人事業主としての情報発信はあまりしていなかったので、今後はこちらのカテゴリでも更新していきたいと思います。よろしくお願いします。
カエデ
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