サイレント・ウィッチとは
小説家になろうとアルファポリスに投稿されている無料ネット小説です。本編完結済み。
現在のなろう評価値は31,000ポイント。
そこそこ評価されていますが、かなり上質な物語なのでもっと評価されるべきだと思います。
とりあえず累計ランキングに入るべきなネット小説ですね。
読んでみた感想や、どんな小説を求める人におすすめかを紹介していきます。
※この記事は3分で読めます。
サイレント・ウィッチはどんな話?
コミュ障だけど最強な魔女が身分を隠して学園で王子の護衛をさせられます。しかし王子と継承権を巡るアレコレが次第に明るみになっていき・・・?
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実は最強 コミュ障魔女 入れ替わり謎解き 隠れて私Tuee 恋愛? 学園 キャラが濃い 王位継承 もっと読みたい
弱そうな少女が実は最強が好きな方へ
すごくオドオドしてるし舐められまくるけど、その脅迫は地雷原の上でタップダンス踊ってるってことなんですよ~的な展開にニヤニヤする方へおすすめです。
とはいえ物語の性質上、周囲に知らしめるような大っぴらなガチ無双は終盤を待たなければいけません。でもちょくちょく読者のストレスは解消してくれるため安心して読みましょう。
そして鼻につくような俺TUEEは最後までありません。しっかりと組み立てられた物語を、力技でぶち壊すような展開はないです。
伏線やキャラの背景設定に実力を感じる
なぜ主人公はコミュ障なのか。なぜこのキャラは嫌な奴なのか。この矛盾はいったい…?
クドくない程度に散りばめられたヒントやキャラ背景の描写は、ダレたり目滑りすることなく読み続けさせてくれます。
独創的とまではいきませんが、テンプレの範囲内でとてもよく練りこまれています。
作者あらすじ
才能はあるけどコミュ障なポンコツ魔女が、正体を隠して王子様の護衛をする話。【まじめなあらすじ】
天才魔術師モニカ・エヴァレットは人見知りで、人前で喋るのが大の苦手。
そこで彼女は猛努力の末に、詠唱をせずとも使える無詠唱魔術を習得。〈沈黙の魔女〉として、弱冠十五歳で七賢人に選ばれた後は、森の中で静かに暮らしていた。それから二年が経ったある日、モニカに一つの命令が下される。
その命令とは、学園に通う第二王子を、本人には気づかれぬよう秘密裏に護衛してほしい、というもの。
かくしてモニカは王子の護衛をするために、貴族の子女が通う煌びやかな学園へ潜入するのだった。「いやだよぅ、怖いよぅ……うっ、うっ……胃がキリキリするぅ……」と泣きべそをかきつつ。この話は、アルファポリスさんでも掲載しています。
サイレント・ウィッチの感想やジャンル、特筆すべき点
「王子を護衛せよ」
コミュ障天才魔女が鬼畜同期によって学園に生徒として放り込まれるお話。
それだけ聞いて「お、隠れて私TUEEかな?」と思った方はなろう玄人。
でもテンプレだけの作品ではありません。
まずは全体的なレベルがとても高いです。キャラがすごく立っている。内容も良く練られていて無駄も少ない。誤字脱字もほとんどないし、伏線を含め細かいところまで詰められた作品だと思います。
文も上手く、特別な展開でなくともついつい先を読んでしまう魅力があります。満足感高いですね。
中盤までなら、個人的にはチェス大会編がとても面白く感じました。
「おや?」と思ったのは110話。
×××は誰のこと?
なろうファンの勘が囁く。これは伏線の香り…!
注意点として、番外編は番外編ではないです。読んだほうが良いです。特に166話とか。
不審な父の死、暗躍する他国の影、まるで別人のように語られる王子と、それにかかわる人々。
目が飛び出るような驚きは出てきません。しかし終盤に進むほどしっかり管理された謎と伏線の管理は良い仕事してますねぇ。
主人公は最強の魔法集団である七賢人の一人ですが、私つえぇを露骨に知らしめるみたいな展開はあまりありません。しかし爪を隠した主人公が登場する物語にありがちな見せ場はちゃんと用意されています。
全体を通して深まっていく登場人物同士の絆と成長も魅力の一つでしょう。
ラストは大きな山場を越えてハッピーエンド。
現実的な落としどころを見据えたそれは、この物語の作者らしいとも思います。
ああ、もう完結してしまうのか。続きが読みたいな、と切なくなるかもしれません。しかしそれは名作あるあるですね。
それくらい魅力があり、綺麗な作品だと思います。
他の感想やレビューの声
※なろう本家レビューより抜粋しています。
・久しぶりに泣ける小説に出会えました。
・この物語に恋をしました
・これは壮大なミステリー?ファンタジー?学園もの?アクションかも!
・終盤の見せ場に感動した!!!
・久しぶりに素晴らしい作品に出会えました
・コミュ障魔女の成長物語
・あわあわしてる女の子が実は最強!系の話が好きな自分に突き刺さった
・幾つもの要素を味わえる、贅沢な小説!
小説情報
作者:依空 まつり
人称:3人称
文字数:99万文字(ラノベ6冊相当)
連載状況:完結
作者キーワード:〕R15 残酷な描写あり ラブコメ 恋愛 ファンタジー キネノベ大賞1 魔法 女主人公 学園
作者設定ジャンル:ハイファンタジー〔ファンタジー
打ち切り?書籍やアニメ化、コミカライズ情報
書籍やコミカライズ情報 アニメ化はあるのでしょうか?
2020年12月、作者活動報告にて書籍化決定とのことです。おめでとうございます(*´ω`)
2020年11月時点で書籍化などの情報は確認できませんでした。
評価ポイントはそこそこですが累計ランキング外であるため、出版社さんの目に留まる可能性は低そうなのが残念です。
作品の完成度や構成要素的には労せず書籍化できるタイプだと思います。出版社さん、ここです、ここ。
もし書籍化やコミカライズなど他メディア展開された場合は↓コメント欄にて教えて頂ければ幸いです。
サイレント・ウィッチの感想まとめ
総合評価は☆5
正統派、ラノベのお手本のような良い小説です。天才型ではないですが、しっかりとまとまった秀作です。
多くの方が最後まで読んで満足と寂寥感を感じたのではないでしょうか。
依空まつり の他作品紹介
長編完結作品に【フリークス・パーティ】
読んだ方の感想によるとサイレント・ウィッチと同じく恋愛だけでは終わらない、熱量のある作品のようです。総合評価がやたら低いです。こんな風に埋もれている名作って多いんだろうなぁ。悲しみ。スコッパーのみなさんよろしくお願いします(´;ω;`)
他、ラノベ一冊サイズの完結作品に【記憶喪失軍医ロザリー・ヴェルデの考察】があるようです。
まとめ記事のリンク
↓作品にて私が面白いと感じた小説たちをレビューしています。
カエデ
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