現代地球によく似た世界に異能力や魔法にスキル、ダンジョンをぶち込んだネット小説を紹介します。
ジャンル的にはローファンタジー中心。
全てネットにて無料で読めます。完結、連載中の記載あり。
私が読んだことのある作品を中心に、ブログ読者様から勧められた作品も。小説家になろうを中心に、カクヨム、ハーメルンも少数。
こんな方におすすめのレビュー記事です。
✔現代になろう要素をぶち込んだ小説を読みたい人
✔冴えない主人公が努力やチートでガンガン成り上がっていく系が好きな人
✔テロリストが学校や職場にやってきて、それをなぎ倒す妄想をしたことある
☆4(粗さはあるけど魅力がある) ☆5(神作 悪くて良作)
冒険家になろう!スキルボードでダンジョン攻略(完結)☆4
ダンジョンの登場により衰退気味の現代社会。主人公を中心とした冒険譚がメインであり、政治や経済の絡みは薄め。
冒険家として活動を始めた主人公が、自宅にできたダンジョンでチートアイテムを拾って急成長していく話。
俺TUEEな展開はほとんど出てきません。強くなる速度は歴代一位だけど、まだ上には上がいて、そこに食い込むべく頑張る感じです。ちょっとしたギャグ要素もクスリと面白い。
サクサク読めてサクサク強くなる、シンプルに面白いローファンタジーの良作です。完結は一応の区切りではあるものの、まだまだ先が気になるプチ「俺たちの冒険はここからだエンド」なのが少し残念。過程で十分に楽しめたので、完ぺきな完結なら最高評価で紹介したかった一作です。
中卒探索者ですけど今更最強になったのでダンジョンをクリアしたいと思います!(完結)☆4
舞台は現代、空から降ってきた7つのダンジョンを攻略する物語。
全てがうまくいかず自殺しようとしていた主人公が突然空から降ってきた存在と出会い、チートスキルをゲットします。
現代ダンジョンものではあるものの、それ以外に土着の妖怪悪魔、異世界要素が混じり味付けはてんこ盛り。
主人公も超貧乏性だったり実は特殊な生い立ちだったりと、展開や設定にオリジナリティがあり意表を突かれてなんやかんやと楽しめる。キャラが個性的なのは大きな魅力だと思います。
とはいえそんな大量の設定伏線を活用しきれているかと言えばそうでもなく、良くも悪くも文章と設定がガバガバ。なろうらしい大味だけどスピードはマッハな味付けを味わえます。
総評としては、現代ダンジョンものを難しく考えずに楽しく読める人には自信をもってお勧めできます。設定厨は読まない方が良いです。味付け次第で化けそうな、ごちゃまぜのカレーみのある小説。
日本にダンジョンが現れた(完結)☆4
現代日本にダンジョンが出現するタイプの小説、その良作。
序盤は文が重め、誤字もそこそこ、立ち上がりも遅く、無駄の多い日常編、主人公の謎心理、謎行動もしばしば。
序盤の内容もテンプレ。いわゆる秘密のダンジョンで強くなっていくアレです。
ここまでなら微妙ですが、物語の進行に伴い作品の魅力が増していきます。
具体的には、主人公がダンジョンで強くなり政府と関係ができ始めるあたりからググっと面白くなってきます。
なかなか凝ってるオリジナル設定、終盤明らかになるダンジョンの謎。
完結は淡白な印象を受けるも、良い意味でスッキリとした読了感を味わえます。
主人公と政治家サイドの絡みがそれなりにあり、日本政府の陰の協力者的なアレコレの要素が好きな人は、より楽しめるかもしれません。
粗さはあるものの先がとても気になる作品であり、一気読みさせ力は他の神作品に次ぐところがあると思います。
↓により詳細な説明記事があります。
蝕む黒の霧(完結・☆2途中リタイア)
現代に出現したダンジョン…に取り込まれダンジョンマスターにさせられた主人公の物語。
殺されないために外道で強かな主人公。設定は非常に面白いのですが、文と語りが冗長に感じ、なんとなく読むのを止めてしまった作品です。
とはいえ書籍化もしており、なろうランキングにもしばしば顔を見せている作品なので、気に入る方は気に入るかもしれません。
Dジェネシス ダンジョンができて3年(連載中:125万文字)☆5
【新品】【ライトノベル】Dジェネシス ダンジョンができて3年(全1冊)
文句なく面白い。先が気になって眠れない。
とある事件からいきなり世界ランク一位に登録されてしまった主人公。
展開、文章力、政治や経済を含む違和感を感じさせないレベルの高さ。それなりに難しい言葉がでてくることもあるが、展開の早さや勢いもピカ一で「難しいことは知らん。とにかく楽しく読みたい!」勢にも自信をもってお勧めできる作品です。
読み進めるときの爽快なワクワク感は秀逸。
最初のチートスキル入手から、工夫を重ねて成長していく展開は、ある意味ではテンプレとも言えます。
しかしそれを冗長に感じさせない確かな魅力がこの作品には溢れています。
読めばわかる。すでに作品レビューも高評価をする投稿が大量にされています。
このクオリティで完結したならなろう史に残る一作になるのは間違いない。ローファンタジー、現代ダンジョンものの代表作として一押しの神作です。
ゲート 自衛隊 彼の地にて、斯く戦えり(完結(ハーメルンで読めます))☆5
現代世界に現れたゲートから日本にあふれ出したモンスター。それを撃滅した自衛隊は、ゲートの先へ舞台を送り込み、現地調査、および住民との交流を試みる…。
主人公は冴えないけど実は優秀な自衛官。異世界での活動を通じ、異世界(特地)の住人と絆を築いたり争いに巻き込まれたりします。自衛隊の派遣絡みであるため、政治や兵器に関した描写などがそれなりに登場します。
コミカライズ、アニメ化もされるなど当時は覇権を得た傑作で、内容もしっかりと面白いです。
現代兵器をドラゴンやファランクス相手にぶっぱなすIF戦記ものに興味がある方にはほぼ確実に刺さるでしょう。
この作品はアニメもコミカライズもクオリティ高いので、作品が気になった方はぜひチェックしてみてください。
コンビニ・ガダルカナル(完結・未読)
読みたいリストに入れている作品。私は未読です(;´・ω・)
あらすじ:ある晩、何故か1942年、太平洋戦争中のガダルカナル島と、とあるコンビニエンスストア前の洞窟が繋がってしまった。
現れる飢えた日本兵。
彼等に水や食糧を補給しても良いのだろうか?
最初は「近くにあるサバゲーの会場ではぐれたコスプレ日本兵」と思っていた「俺」だが、徐々に面倒事に巻き込まれていくのだった。
ブログの読者様からおすすめいただいた作品です。
結論が見えているだけに、けっこう胸に刺さる作品だということです。
ソード・オブ・ベルゼビュート(完結)☆4
主人公は伝説の傭兵。そんな男がとある女生徒の護衛依頼を受け、仮の身体で学園に転入するお話。
魔法や異世界ダンジョン要素は皆無で、必殺仕事人やゴルゴ13に各種なろう要素をブレンドした感じです。
酸いも甘いも知るシニカルでニヒルでハードボイルドさもある主人公。コネもあればディープな社会経験もあります。そんなの無双するに決まってる。
序盤は少しわかりにくい話も出てきますが、基本はサクサク進むようになりますので切らずに読み進めてみましょう。
前半はお嬢様×軽いツンデレ×素直で良い子系ヒロインを護衛しつつ仲良くなりつつ、ちょいと歪んだスクールカースト上位の生徒たちをバッサバッサと切り捨てる学園ライフ。
中盤からはヒロインを狙ってくる手練れの傭兵たちの首を同じノリでバッサバッサと斬り飛ばし、時には強敵との死闘を演じます。
デーモンルーラー ~定時に帰りたい男のやりすぎレベリング~(連載中:148万文字)☆5
カクヨムで不動の人気を誇る傑作。実際面白い。
現代を舞台に、スマホを媒介にして悪魔を倒したり力をもらったり、女神転生的な要素のある作品です。
序盤は導入まで少々時間がかかり、展開に説明が追い付いていない気がしますが、読み進めていけば違和感が解消されグングンと面白くなってきます。
恋愛に対してヘタレさはあるが、逆に吹っ切れた強さを見せてもくれる、味のある主人公。ヒロインもかわいい。
社畜でワーカーホリックな主人公がブラック職場でストレスを溜めるが、異界(いわゆるダンジョン)での事件を通して主人公が変化し、徐々に同僚や上司との関係が変わっていく描写が良い。
悪魔が登場する現代冒険譚としても普通に面白いうえ、舐められていたインキャ社畜が裏ではめっちゃ可愛い女の子と大冒険してる~的なスカッとする展開もあるのが中毒要素高いです。
完結したら改めて読みなおしたい作品ですね。
リビルドワールド(連載中:285万文字)☆5
すいません。さすがにタイトルと乖離しちゃうけど面白すぎて無理やりねじ込んだチョイスです。
舞台は古代文明のロストテクノロジーを利用する復興文明(多分)。テクノロジー的には近未来。架空の会社や武器が登場します。魔法要素は無し。スラムでくすぶっていた少年が、一人の電脳美女と出会うことで一気に階段を駆け上がっていく物語。
とはいえ当然それだけではなく…。
ガンガン深まっていく世界に、明らかになっても未だ蓄積するミステリー。
硬派で世界設定がガチすぎる作品であり、スチームパンク好きやミリオタはもちろん、この記事に来た人ならジャンル違いだけどぶっ刺さる神作だと思うので、未読なら騙されたと思って読んでみてください。
異邦人、ダンジョンに潜る(完結)☆5
異邦人、ダンジョンに潜る。 (ドラゴンノベルス) [ 麻美 ヒナギ ]
リビルドワールドと同じく、ちょっと記事の主旨からは外れますが、間違いなく神作なので紹介。
異世界が発見され、でも割に合わないからと忘れ去られた現代。とある大企業が会社の運命を賭けて異世界へ傭兵を送り込む。目的は異世界にあるダンジョンの高層で手に入る”とある素材”を持ち帰ることである…。
完結済みであり、なろう史に残すべきレベルの神作です。現代にAI、いわゆるループ要素もあり、神様にスペースSFな要素が絡み合い、それが非常に高いレベルで一つの世界として練り込まれています。全てが報われるわけではない。容赦ないシリアス展開もありますが、ラストは良いエンドです。
かなりの長編ですが、この作品を読み切って得られる満足度は一級品です。
名作ラノベはローファンタジーのみにあらず
↓ジャンルを問わず、ネットで無料で読める完結作品を紹介しいている、私のメイン記事です。
最後に。現代を舞台にしたなろう系ライトノベルは難易度高い
魔法とか超能力とかの要素を入れたいところですが…。これがかなり難しい。
異世界転生系の設定なら、「地球とは違う異世界だから~」という理由付けがしやすいです。
しかし舞台が現代だと、まず不思議な力に対して政府がどう対応するのとか、現代兵器との兼ね合いはどうなるのとか、世界観を自然に描写しにくいです。どうしても説明口調が多くなってしまいがちで、筆力が問われます。
さらに読者が住む世界に近いので、当然違和感が出てきてツッコミを受けやすいのです。
つまり現代を舞台にしたトンデモ設定で小説を書く場合、現代の政治経済軍事に対してそれなりの知識が求められ、それがなければ薄っぺらい小説に見えてしまうという現実があります。
今回紹介した作品も、ダンジョンを現代社会に登場させるという点について相応の努力をしています。
しかし「そうはならんやろ…」と感じる方はどうしても出てくると思います。楽しく読めるように、多少の粗は「そういう世界なんだなー」と軽い気持ちでいるようにしましょう(笑)
そんな風に難易度が高いけど、だからこそ需要が高いジャンルです。現代にダンジョンが現れて~ というのはロマンに生きる我々が妄想して止まないジャンルであり、その要求を満たしてくれる名作を日々渇望しているのです。
自分の妄想には突っ込まないくせに、形として示されたらコレジャナイなんて我儘な話です(笑)
そんな私たち…というか私ですが、今回紹介した作品で【☆5】を付けている作品は本当に魅力のある作品です。ぜひ読んでみてください。
でもな、だけどな、結論から言うとな、私に面白い現代異能力でダンジョンな小説を教えてください!
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カエデ
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