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新米猟師カエデのマルチ狩猟ブログ

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猟師の誤射で死亡事故。北海道で年内の狩猟が自粛になった件について考える

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狩猟と警察

北海道の猟師は趣味の狩猟をするのを自粛してください

1人の猟師の過失から5300人の猟師が狩猟を自粛させられる事態となっています。

何か起きたか簡潔にまとめると

・北海道の国有林で猟師が誤射死亡事故を起こした

・北海道猟友会が異例の年内狩猟自粛を要請。国有林は今シーズン狩猟禁止に。

・異例の要請とそれによる影響の大きさに現場で混乱が広がっている

 

2018/12/12追記

狩猟禁止のエリアに関しては、石狩森林管理署の管轄エリア全域のみであり、それ以外のエリアについては現時点で狩猟が可能であるとコメントにて情報を頂いています。

 

ニュース番組や電子新聞などで頻繁に報道されています。

この記事での結論です。

北海道の全ハンターに狩猟の自粛要請をするのはやりすぎだと思う

なぜこう考えたのか、事件の詳細を追いつつまとめていきます。

※この記事は4分で読めます。

 

コメントでご指摘いただきましたためここ

狩猟で事故が起きれば規制を強化されるのは自然な流れ

まず最初に、お亡くなりになった職員の方の冥福をお祈りします。

狩猟で誤射をすることは許されることではないし、誤射による死亡事件が起こってしまった以上はなんらかのペナルティや指導があるのは当然のことです。

猟友会に所属していれば、事故の発生による臨時の安全講習会が開かれることはよくあります。

そうです。残念なことですが、これはよくあることでもあるのです。

実はこのようなハンターによる誤射事故は毎年起こっており、同じ猟師として話を聞くたび自分に重ねて恐ろしいことだと身を引き締めている次第です。しかし、今回の事件にはさらに続きがありました。

猟友会による異例の自粛要請

今回特殊なのは、北海道猟友会が道内全ての猟師に狩猟の自粛を要請したことです。これは北海道の猟友会設立以来初めてのことで、明らかに異例な判断なのです。

その影響は非常に大きくなることが明らかであり、その判断について議論が交わされています。

道内すべて狩猟自粛という異例の通達に至った理由を考える

考察記事を作成している現在、北海道猟友会のページには今回の事故についての記述が見つかりませんでした。

異例の判断に至ったのはなぜなのでしょうか。全猟師への自粛要請が異例な決定であることは当然北海道猟友会も承知の上でしょうから、それでもなお今回の通達に至った理由があると思います。報道されている内容からそれを推定してみます。

過失が過失すぎる

ニュースを読む限り、事件を起こした猟師がルールを守っていたとは思えません。不幸な事故ではなく明らかに起こるべくして起こってしまった事故だと思います。

100メートルを超えた距離から、ろくに獲物の種類を判別せずに発砲していたことが本人の証言からわかります。

130メートルの狙撃なら反射で撃ったわけではないはずです。いくらハーフライフルでもしっかりと狙いをつけなければ当たる距離ではないですからね。それを白いものが見えたから撃ったって、つまり射程圏内の白いものなら問答無用で撃ち殺しているということですよね。過失は間違いなさそうです。

職員は誤射防止のためにオレンジのヘルメットとベストを着用していたというのに。タオルが白いから鹿と間違えたのか。うーん。

北海道猟友会は肉眼で明確に判別できないと発砲してはいけないと指導していたそうですが…。他にも目に余る状況がたくさん出てきているようです。たった一人の猟師の過失でも、これだけ過失が大きければ一般の人が猟師は危ない人間だと思ってしまうのは無理なからぬことですね…。

誤射をした猟師の過失は明らかであり、それが世間から非難されるのはあたりまえでしょう。

国有林で働く職員が被害者になってしまったこと

公務員が事故で亡くなられた時などは、狩猟に関わらず関係各所の騒動がひときわ大きくなりますよね。その良し悪しは置いておくとしてもそれが事実であることは間違いないと思います。

そうなると猟友会の対応としても自然と重大なものになるというのは理解できます。

 

…ただ、それで国有林での狩猟が禁止されるのは自然な流れだと思いますが、北海道全域で狩猟の自粛に踏み切った理由としては弱い気がします。

結論として、新米猟師の私には判断できませんでした。ですのでその判断を否定することはできません。しかし、その決定についてはもの申したいことがあるのも事実です。

狩猟の年内自粛要請がやりすぎであると考える理由

理由の説明

5300人が狩猟を自粛した場合の影響が大きすぎる

趣味の狩猟が対象とはいえ、影響を受けるのは北海道の猟師実に5300名。

一人一頭の狩猟を自粛したとすれば、それだけで5300頭の個体が冬を越すことになりますよね。

北海道で野生動物による農作物への被害は年間約50億円とのこと。狩猟自粛による野生動物の増加を懸念する声が上がっていると言われますが、そりゃ数字だけ見ても懸念されるのは当たり前ですよね。

 

※2018/12/12追記

趣味の狩猟に自粛の要請がかかっているのは北海道猟友会所属の猟師であり、猟友会に所属しないハンターについては講習及び要請は通達されていないとの指摘を頂いています。

自粛の要請による効果が限定的、悪しき前例だけが残る

安全意識の高いベテラン猟師ほど自粛要請のあおりを受けるのが残念に思います。

出ているのはあくまで【自粛要請】なので狩猟を禁止するものではありません。しかし立場のあるベテラン猟師ほどこの決定には従わざるを得ないです。逆に事故を起こしやすい猟師ほど要請を無視して狩猟を行う確率が増えるでしょう。悪影響ばかりが目立ちます。

さらに、一人の猟師による事故が起きたから全猟師が狩猟を自粛したという前例を残すことになります。それはさすがにデメリットが大きすぎるのではないか、と思ってしまいます。

勝手な主観ですが、頭ごなしの狩猟自粛要請はぶっちゃけ逆効果なのではないでしょうか。じゃあどうすれば良いのかと言われると困ってしまうのですが、少なくとも今回の自粛要請に私は違和感を覚えます。

たしかに自粛に従い狩猟をやめれば一時的に事故はなくなるでしょう。しかしその分シカは増えるし年明けの出猟が増えて一時に猟師が集中したり、一時的に静かになった山で一般の人の危機意識が下がったりと、総合的に考えればむしろ事故のリスクが増えるのではないでしょうか。場当たり的な対処の弊害を懸念してしまいます。

「事件を重く受け止めていますよ!」というポーズのための決定ではないと願うばかりです。

畑を持つ道民は今回の自粛についてどう考えているのでしょうか。実際の意見を知りたいなと思いました。

兵庫県でも狩猟自粛の時期があるが…

鴨猟1月6日から20日までは鴨の個体数調査のために鳥猟などを自粛してほしいという話を会合で聞きました。要請に従い自粛する予定です。

この自粛要請は明確な理由と時期が設定されており、とても納得しやすい内容だと思います。

しかし今回の異例な自粛要請は理由や目的があいまいで多くの猟師にとって納得しにくいため、これほどまでに意見が割れているのではないかと思います。どうしても場当たり的な対処、いわゆるとばっちりのように感じてしまうのではないでしょうか。少なくとも私が北海道の猟師であればそう思ったでしょう。

結論

・年内自粛はやりすぎだと思うし、悪しき前例になるのではないかと不安がある

・北海道の事故防止講習会で、北海道で狩猟されている方が自粛に納得できるような説明がされることを願う

本件に関して私の考えは以上となります。

誤射をしてしまったのは狩猟歴4年の猟師の方らしいです。私と同じくらいですね。まだまだ新米ながら、少しずつ慣れてきたころだと思います。他人事ではないゆえ気を引き締めなければならないですね。

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カエデ

兵庫で猟師とパソコン先生をしているカエデです。 アウトドア派に見せかけたインドア&ネット大好き男性です。 29歳になりました。新しいこと、感銘を受けたことにはとりあえず手を伸ばしてみるタイプです。 狩猟、パソコン出張教室開業、警備員、動画投稿、株、絵師、将棋、ハーモニカ、ラノベ作家、医薬品登録販売者、仮想通貨、海外一人旅、ネトゲ廃人など、気付けばいろいろやっていました。

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