猟友会に入った方がいい?入るにはどうする?会費は?給料とかあるの?
私が所属している猟友会と他の猟師から聞いた話を参考に猟友会に関するあれこれをまとめました。
同じ組織ではありますが、みなさんの登録する地域により多少の違いが出ることをあらかじめご了承ください。
この記事の要点
・猟友会所属は猟師の登録を進めていれば自然とお誘いがある
・会費は一万円と少しくらい
・メリットはそこそこ。入りたくないなら入らなくても問題ない
・給料は出ないものとして考える
※この記事は3分で読めます。
そもそも猟友会とはなんぞや
猟友会とは狩猟者のための公益団体であるらしいです。
雑に言っちゃえば車の交通安全協会みたいなものですね。
猟友会に入るには
結論から言うと、ほうっておいてもお誘いがかかります。
猟友会は狩猟者登録を行っている人のリストを持っています。
猟友会に所属するにはどうすれば良いのかとたまに聞かれます。
これは今から狩猟者登録を進めようとしていろいろ調べている方の疑問だと思いますが、焦る必要はありません。
手続きを進めていれば自然とお誘いがかかるようになっていますのでゆっくり待っていればいいし、気になるなら担当の銃砲担当者に尋ねてみましょう。
特に散弾銃を持とうという場合は、ほぼ確実に警察からお誘いがあります。
警察も銃を持たせる以上はベテランに首輪を預けたいと考えていますからね。もちろんNOと言っても狩猟免許取得に影響はありませんよ。
猟友会とか入りたくないんだけど
だるい。
なんで自由で気軽に猟師やりたいだけなのにわざわざ面倒くさそうなところに首突っ込まなきゃなんねーんだよ。
会合はあるし金は取られるし。
独自ルールに縄張り争いとかごめんだし。
そもそもここまで自力で来たから調べごとや手続きくらい自分でやるわ。
知識もネットがあれば事足りるし・・・。
などなど。
猟友会に所属しない人は実際普通にいます。
だいたい上記のような理由ではないでしょうか。お気持ちよくわかります。そのあたりはどうなんでしょうか。個別に見ていきましょう。
会費とその内訳
兵庫県のとある猟友会の話です。
有害駆除員で銃猟とわな猟をする私の県猟会費は9300円、支部会費3400円でした。
罠猟のみ、銃猟のみだとここから2,3千円安くなります。有害駆除員でない場合は少し上がるはずです。実際の徴収金額は狩猟者登録の費用もあるため3万円ほどになります。
私の年間の猟友会費は12,700円ということになりますね。高いと考えるか安いと考えるかはそれぞれですが、私はもうちょっと安くならないのかなと思います。
猟友会に入るメリット
ハンター保険や狩猟者登録を代行してくれる。
忘れる心配もなく、面倒な手続きが減ると思えばありがたいことです。
狩猟者登録証を預けておけば狩猟前の会合の時にお金と印鑑を持っていくだけで良いので楽ちんです。
会合は猟期前後に年3回、小一時間ほどだけですから手続きを自分ですることを思えば楽なものです。
※猟銃所持許可の更新はしてくれないし見てくれないので注意
狩猟期間に自由に銃弾を買う許可がもらえる
火薬類の無許可譲受という制度があり、無許可譲受表を発行してもらうことで猟期中は警察に申請せずに銃弾の購入が可能になります。これは素直にメリットですね。
猟期が終われば書類の提出を兼ねた会合があり、その時にもろもろの書類を返納します。
立派な先輩猟師の存在
ちょっと気になったことを聞けるだけでもずいぶん違います。
ローカルルールや猟場の情報など、個人的に恩恵が最も大きいのはこれだと思います。面倒な関係が嫌な人は無理にグループに所属する必要もありません。仮に特定の狩猟グループと喧嘩別れしても猟友会を追い出されたりはしないので安心です。
今年度の狩猟の変更点や注意を聞ける
法律が変わった場合や事故の事例などは聞いていてためになります。
有害駆除員への道が拓ける
猟友会で一定の実績があれば有害駆除員になることができます。
有害駆除員になれば狩猟免許等の更新時に割引が利いたり、実技講習が免除されたりする場合があります。何よりほとんど一年中罠を仕掛けられるのは魅力ですね。地域によって違いがありますので、気になる方は免許取得や更新時に尋ねてみるのも良いかもしれません。
猟友会に入るデメリット
デメリットも挙げてみましょう。猟友会に所属しない人の理由はだいたいこのあたりに集約されます。
クズな先輩猟師の存在
立派な人がいればそうじゃない人もいるのはどこでも同じです。
ルールを守らない猟師。昔はどうだこうだと自慢を挟みつつまくし立ててくるおじいさん。市の職員にやたらに高圧的な態度を取るベテラン。
そのせいで無駄に長引く会合。あります。なくはないですが…。適当に相槌をうって深くかかわらなければ基本的に無害です。所属するグループを見極めれば、そんな人とは会合でしか会いません。酌をしたりするはめにはならないです。
まともな猟友会と腐敗した猟友会がある
他の猟師さんの話で耳にすることがありますが、ルールを守れない爺さんが幅を利かせている場合もあるようです。
実際、怖い爺さんは多い。
籍だけおいておけば代行してくれる手続きは変わらないので、場合によっては知り合いを作らず幽霊部員に徹しましょう。
会合が面倒くさい
私の支部の会合は小一時間で終わります。
それで手続きも代行してくれるし注意点も聞けるのだから下手に自力で調べて手続きするよりよほど早いです。ただこれは他の猟友会ではどうかわからないのでデメリットにしておきます。
猟友会員になったら給料をもらえるのか
もらえません。むしろ所属するなら会費を払う必要があります。
長く狩猟を続けて、猟友会の役や支部長などになれば申し訳程度のお金はもらえるのかもしれませんが、基本はボランティアです。少なくとも猟友会とはなんぞやという段階で気にすることではありません。
猟友会≒冒険者ギルド説
インドア猟師としてはこれを推したい。
「冒険者ギルドって何?」という人はスルーしてください。
猟師を冒険者、猟友会を冒険者ギルドと例えます。
冒険者は冒険者ギルドに所属するために金を払う必要があり、金を払いギルドメンバーになればいくらかの便宜と情報を得ることができます。
冒険者ギルドに登録しなくても冒険はできるので登録は必須ではありませんが、やはり便利なのでだいたいの人は登録しています。
ここでいう冒険者登録とは、冒険者ギルドの職員になるわけではなく、単にいち冒険者として登録するということです。なので登録だけでは給料がでません。
ほとんど管理者サイドであるS級冒険者になるには長年の取り組みと実績が必要ですので簡単ではありません。
高位の冒険者になれば冒険者ギルド、あるいはそれを管轄する公の組織から委託職員や保安官などへのお声がけがあったりします。
…が駆け出しには関係ありません。
ギルドにはグループという少人数のチームが存在し、協力して冒険に出かけたりします。鹿の巻き狩りなどですね。その報酬や段取りはグループごとに決めるので、所属するグループが良いグループならレベルが上がるのも早いのではないでしょうか。
猟師としてお金を稼ぐつもりなら猟友会への所属は必須
「猟師として生計を立てたい」、「収入の一つとして考えている」という方は所属しましょう。これは下の記事にまとめています。
結論:とりあえず猟友会に入って、気に食わなければ抜けちゃえ
・猟友会には手続きを進めれば自然と入れる。拒否もできる。
・会費はだいたい1万円を超えるくらい。給料は出ない。
・メリットの方が多いので所属したほうが無難。入って問題があれば抜ければ良い。
個人的にはおすすめしませんが、極論すると会員費用を納めなければ猟友会から抜けることになります。ひょっとしたら顔すら出したくないってこともあるかもしれませんからね。深く悩まずにとりあえず入っとけば良いよ、というのが私の結論です。
なお私は猟友会に所属できて感謝しています。
以上です。読んでいただきありがとうございました。
カエデ
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