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新米猟師カエデのマルチ狩猟ブログ

狩猟 鴨猟

【鴨猟】出猟前に準備しておく道具を現役猟師が解説します

更新日:

狩猟でとった鴨

散弾銃を使った鴨猟の準備について説明する記事となります。出猟後は次記事にて紹介しています。

狩猟歴は5年、捕獲した鴨は30羽くらいです。

私の経験から鴨猟に必要になる道具や手順についてまとめまていますが、この記事の書かれた内容を法的に保証するものではありません。

 

こんな人におすすめの記事です

・鴨猟で困らないように猟具を揃えておきたい

・鴨猟へ行く時の忘れもの防止チェックシートに

・事前準備で必要なことを知りたい

※この記事は3分で読めます

鴨猟に必要な道具

手ぶらで狩猟はできませんよね。どんな道具が必要か見ていきましょう。

必ず必要なもの

散弾銃

猟銃

大切な相棒です。これを忘れることはまずないと思いますが・・・。猟場へ着くまでは必ず覆いをしましょう。通報されたらアウトです。

 

鳥猟用の散弾

鴨猟に使用する銃弾4号弾から5号弾くらいがおすすめです。仮にも弾薬なので注意して扱いましょう。

一度の猟場で最大10発ほど発砲する場合もあるので、私は12発ほど持ち歩き、なくなればその日の狩猟を終えるようにしています。一日二羽獲れればそれで良いのです。

 

狩猟に関わる免許

狩猟免許

鴨猟に持っていくのは【猟銃・空気銃所持許可証】と【第一種猟銃狩猟者登録証】ですね。あとオマケとして私は狩猟免状に代えて猟友会の会員手帳も携行しています。これで合っているはず。

神器と言っても良い。警察と住民へ示す錦の御旗です。これがなくて黄泉平坂から帰ってこられない猟師が毎年出ます。車の中にあるという言い訳も通用しません。これを持って堂々と出猟しましょう。

 

いざという時のための連絡手段と心の余裕と健康な身体

スマートフォン

猟場でも電話ができる。そう、アイフォンならね。

冗談抜きで携帯は必要です。鴨のいる狩猟可能な池は意外と人里に近い場所にも多いです。思わぬケガ、泥だらけになり着替えなしでの帰還が難しくなることもあります。必ず持っていきましょう。

 

鴨猟に持って行かないと後悔する道具

鴨猟で池から回収したヒドリガモ

鴨を撃ち落としてそれで終わりではありません。池の真ん中で浮かぶ鴨をみてげんなりしないように備えましょう。

 

釣り竿

池で取り回せる短いものが良いです。バスロッドとかがあればそれでもOKです。池だと木や水草に引っかかりやすいため針はないほうが良いです。オモリだけつけておけば糸に引っかけて楽に回収できます。

 

ラジコンボート

今期持っていく予定です。

電波の届く距離には注意を。

 

ゴムボート

猟場で膨らますことができるタイプを車に積んでおくと夢も広がります。今は一万円以下で良いのがあります。

 

バードナイフ

フックが付いている、折りたためる、ステンレス(錆びない)、小型のナイフが良いです。血抜きと腸抜きに使いますが切れ味はさほど必要ありません。フックがより細いものが使いやすいです。

 

ミネラルウォーター

飲んで良し、洗い流して良し。池の水は腹腔を洗うには面倒だし不衛生です。2リットルは重いけど必須です。2年はもつから車に2,3本積んでおくことをおすすめします。

 

ゴミ袋

人とすれ違ったときのために黒色をおすすめします。大きい袋だと余裕があるため45リットルがいいかな。100枚入りを買って5枚ほど持っていきましょう。

 

タオル、使い捨ての紙

血や泥のついたナイフを拭ったり、手が汚れた時にも。捌く時にも使えて無駄になりません。

 

ニトリルグローブ

ピッチリフィットな使い捨て手袋。汚れた手で車や銃を触りたくないなら持っていきましょう。衛生的で解体にも使えて便利です。

 

軍手

池に入るときに錆びた鉄柵の扉を開けたり、枝をかき分けるときにケガせずに済みます。あと暖かい。安物で十分です。手の平部分にツブツブが付いているタイプなら構えた銃が滑りにくくてステキです。

 

小銭

銃を置いての買い物はダメですが、銃を管理下に置いたうえで自販機くらいは。あと見張りを頼んで買いに行く場面も。

 

救急道具

猟場では何があるかわかりません。跳弾や転倒時の暴発、最悪は誤射も起こり得ます。車内で良いので簡易な応急キットは用意しておきましょう。ピンセットと絆創膏はほんと有能です。

 

鴨猟であったらたまに役に立つ道具

一応持って行ってはいるけどあまり活躍の機会がない子たちです。

 

双眼鏡

↑これの倍率8倍タイプを使っています。

散弾銃の有効射程は約50メートルまで。しかし実際に狙うなら30メートルくらい。視力1.5以上なら肉眼でだいたい事足ります。遠距離から鴨を探せる環境なら必須になるでしょう。8から10倍の丈夫で安い双眼鏡がおすすめです。

 

十徳ナイフ

コンパクトで多機能ですが鴨猟ではあまり使わないです。アウトドア全般で有用なので狩猟全般で携帯しています。小型ナイフとハサミ、あとノコギリが付いていればあとはお好みでどうぞ。

 

耳栓

鴨猟は周囲の聴音が大切なので散弾銃の発砲前に余裕があればつける程度です。耳栓なしでも数発は平気。(個人差があります)

濡れティッシュを詰めて代用できます。クレー射撃をやるときは必須ですので買っておけばどこかで活躍するでしょう。

 

着替え

寒中水泳、あるいは池に落ちたあなたへ

回収時はぬれることもあるので着替えと、転落してもすぐ脱げて水を吸わず溺れない服を。

すり鉢タイプの池はいきなり足がつかずヘリから上がれないこともあります。海とは違います。

↑動画、我ながらどうかしていたと思います。真似しないでください。でも獲物が泳いで獲れるならまたやってしまうかもしれません。冬、池の真水はマジで身体が沈みます。プールと同じ感覚で入水すると本当に危険です。死にかけました。ボート買ってくださいね。

 

携行ライト

狩猟は日中のみですが、薄暗い池、木のうろに逃げ込んだ鴨を探す時に。半矢で見失うのは辛い。とても辛い。だからなるべく探せるように備えましょう。簡易防水、センサーによるオンオフ機能があれば捗りますが、必須ではありません。

 

ハンターマップと狩猟鳥獣の一覧表

鳥獣保護区等位置図

マップは下見には必須です。新規開拓をするときも持っていれば捗ります。

鴨は別種のハーフや微妙に色合いの違う個体、または複数種が同時に群れている場合があります。狩猟可能な鴨の一覧表はたとえ種類を覚えている人でも役に立ちます。種類の判別に自信がないなら発砲は止めましょう。

だいたいはスマホで足りますが、大きい図で見たい人もいるはず。

 

鴨猟以外の弾 猪 鹿 鵯 雀

鴨狩猟の銃弾

鹿猪用のスラッグ弾を2発、ヒヨドリ、雀やヒヨドリ用の9号弾を2発持ち歩いています。思わぬ獲物を見つけられるかもしれません。

 

出猟に最適な靴と服装は?

出猟は目立つ服装で

狩猟用ベスト

オレンジ君でも狩猟はできます。

迷彩服は、法的には罰則がないはずですが止めた方が良いです。地味な服装をしていても猟果につながりません。そのくせ回収時には危険がいっぱいです。鴨がいた場所に行くわけです。死んだ鴨を誤って発砲・・・。その巻き添えにはなりたくないですよね。鴨には音で気付かれます。服装よりも音に気を遣いましょう。

 

猟場を歩くなら長靴がベター

池の周囲はぬかるみ、冬とはいえ山中は危険も多いです。状況によりますが、基本カモ猟で長距離を歩くことは少ないです。そのため長靴がベターです。

ツルツルの靴はやめましょう。かといってアスファルトや石で舗装されている道中でスパイクのシャリシャリ音が鳴れば警戒されるので、事前に下見をしておくことをおすすめします。

 

資格と期間を確認しよう

第一種猟銃免許と狩猟免許

似たりよったりな名前でややこしいですよね。

これに毎年申請する【第一種猟銃狩猟者登録証】が加わればさらにややこしい。

散弾銃で狩猟をするためには、以上3つの許可が必要になります。

ちなみに銃や網を使わない【自由猟具】による【狩猟鳥獣】の狩猟なら免許は不要です。ただしいくつか法的な制限があるので気をつけてください。

有名なのはスリングショットを用いたいわゆるパチンコ猟ですね。今回は散弾銃を用いることを前提としているため省略します。

今回は鴨猟に必要な道具を紹介するので、免許取得のあれこれについても別記事で触れたいと思います。

 

猟期と発砲可能な時間について

アウトドア用品

鴨猟は日の出から日の入りまでです。暗ければどうしようもありません。発砲しなければ日の出前から張り込んでも構いませんが、普通に日の出後に出猟するのが吉です。

池にいる鴨を狙うおすすめの時間については出猟編で解説します。

猟期は県ごとに異なるため、今が猟期かどうかは各県の警察や農林のページで確認しましょう。

 

鴨猟に行く前にやっておくこと

出猟場所を誰かに伝えておこう

狩猟前の相談

不慮の事態で帰れなくなった時に探してもらえます。きっちり行ってきっちり帰れるようにし、その上で普段から狩猟に行く場所を誰かに伝える癖をつけましょう。

 

出猟場所の下見をしよう

鴨猟を楽しむには安心安全な狩猟にする必要があります

鴨猟で出猟する池

猟期前はワクワクしますよね。それが一年目ならなおさらです。お気持ちよくわかります。

猟期を前にその逸る気持ちを猟場の下見に活用しましょう。どこから撃てる、どこまで撃てる。どこに鴨がいる。県ごとの鳥獣保護区等位置図による確認、周囲に民家がないかなど。そんな調べものも狩猟の醍醐味ではないでしょうか。猟友会に所属していれば先輩が教えてくれることもあります。

 

地味にグーグルマップが役に立つ

狩猟の地図

「ワシは山の中の池も知っとるんじゃ!」

そんなセリフはグーグルマップ見た後でも言えるの?というくらい優秀です。小さな池も楽々発見できます。ピンを立てておけば当日歩くときも安心です。集落が近ければ意外と電波も入ります。

もちろん、池の場所を知るということは猟場を知ることとイコールではありません。生の体験談で語られる猟場の情報は偉大で貴重です。ありがたく拝聴しましょう。

 

猟銃のメンテナンス

猟銃のメンテナンス

銃と弾は念入りに確認を。猟銃のメンテナンスに関してはまた別記事で詳しくまとめたいと思います。

 

最後に

鴨猟の準備まとめ記事はいかがだったでしょうか。初めてのまとめ記事ですが、これから猟師として活動する方の参考になれば幸いです。

次記事はこちらです↓

鴨猟を効率よく行うには?鴨を探し、散弾銃で発砲するまでの流れ

質問、ご意見などあれば気軽にコメントしてください。お待ちしています。

 

鴨猟の始まりから終わりまでを動画にしています

動画のテロップでネタに走ることは多々ありますが、狩猟時にネタに走るのはNGです(;^ω^)

鴨を仕留め、血抜きと腸抜きをしています。

鴨の毛抜き他です。

カルガモを捌き、解体しています。

鴨猟の精肉です。カモがお肉になりました。

youtube、ニコニコ動画にて、新米猟師のハンターライフという動画シリーズでカモやヒヨドリ、鹿や猪、アナグマなどの狩猟の様子を配信しています。解体や精肉についても触れていますので、興味のある方はぜひご視聴ください。

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カエデ

兵庫で猟師とパソコン先生をしているカエデです。 アウトドア派に見せかけたインドア&ネット大好き男性です。 29歳になりました。新しいこと、感銘を受けたことにはとりあえず手を伸ばしてみるタイプです。 狩猟、パソコン出張教室開業、警備員、動画投稿、株、絵師、将棋、ハーモニカ、ラノベ作家、医薬品登録販売者、仮想通貨、海外一人旅、ネトゲ廃人など、気付けばいろいろやっていました。

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