「ネット小説を読み始めたけど、自分が読みたいタイプの小説が見つからないよー!」 という方へ。
ウェブの海には大量の面白いネット小説が眠っています。あなたの気分、好みに合った小説も無数に存在します。
でも「今読んで満足できる小説に出会いたい!コレジャナイ!」とモヤモヤしたことがある人は多いのではないでしょうか。
ネット小説を読み始めた人が目当ての小説を探し出す方法について、ウェブ小説を300作品ほど読了した私が使っている方法を中心にまとめてみます。
こんな方にオススメです。
・なろう初心者だけどとりあえずおすすめの小説を知りたい人
・2,3冊読んで面白かったので、次の一冊をみつけたい人
・とにかくガッカリしたくない、ハズレを引きたくない人
※この記事をまじめに読むと5分かかります。適当なら1分です。
お気に入りのまとめ記事やレビューサイトを見つけるべし
まずはこれ。先人のおすすめする無料小説をまとめてぶっこ抜くのが一番手っ取り早く名作を見つける方法です。
とはいえ、これは意外と難しい点も。
気分と好みによって読みたい作品は変わるし、自分に合った傾向の人ってなかなか見つからないものですよね。
「いくつかまとめを覗いたけど、ちっとも面白い作品に出合えないし、面白さが伝わってこねーよ!」という経験がある人は多いと思います。広告収益目的で小説を読みもせずに適当にまとめているサイトが上位にも多く存在しているのが現状です。
【なろう おすすめ】だけでなく【なろう おすすめ 完結】とか【ネット小説 2019 レビュー】とか。検索ワードを変えれば一風変わったまとめを見つけられることもあるので気長に探してみるとよいかもしれません。
一つ神まとめを見つければ半年は戦えます。↓私の作ったまとめリストです。
好きな作者の別の作品や、好きな作者がブックマークしている作品を覗いてみる
すでにお気に入りの作品がある方にお勧めの方法です。例えばなろう累計上位の【無職転生】の作者名【理不尽な孫の手】をクリックすれば、短編完結している【小説投稿サイトでランキング一位を取らないと出られない部屋】という作品が見つかります。
好きな王道ファンタジー作者のSFパニック短編ものとか、読んでみたいですよね。好きな作風を楽しみながら新たなジャンルを開拓する機会になるかもしれません。
上記二つは「ネットで検索して探せ、もしくはお気に入りの作者から辿れ」というシンプルな方法です。
次は小説投稿サイトから探すときに私が良く使っている方法を紹介していきます。
【小説家になろう】ランキングから探すコツ
無料で読めるネット小説を置いているサイトはたくさんありますが、小説の母数が多いのは圧倒的に【なろう】です。
もちろんカクヨム、アルファポリス、アルカディアなどにも綺羅星のごとき小説が存在しますが、それは累計ランキングの上位を漁ればとりあえず良しとしておいてよいでしょう。
人気作家さんは複数のサイトに投稿していることも多く、その場合、ほぼ確実に【なろう】が含まれています。つまり、日の目を見ぬ秀作を掘り出してやろうというスコッパーの方以外は、まずは【なろう】で探すのが無難と言えるでしょう。
なろうランキング検索の手順とコツ
まとめサイトに頼らず自分で探すならランキングから探すのが良いでしょう。最初は全体、つまり総合累計ランキングから探すのがおすすめです。多くの読者を獲得しているということで、万人が面白いと感じる小説が並んでいます。
なろうはいくつか変わったランキングの調べ方がありますが、それを使うのはよほど読みたい種類が限られているときだけで十分です。
なろう累計ランキング~安定~
初心者はこれ一択です。なろう廃人でも定期的にチェックしている人は多いと思います。
慣れてくると上位が固定されていて微妙に思うこともあるかもしれません。そう感じたら脱なろう初心者かも?
時おり上位ランカーに食い込む作品が現れます。そんな作品は高確率で面白いです。初心者から玄人までおすすめのランキングですね。
なろう累計連載中ランキング~カオス~
今を時めくガチ面白い作品と、眠りについたガチ面白い作品がごちゃまぜになったカオスなランキングです。
共通しているのは、上位の作品は必ず何か輝くものを持っているということ。しかし、必ず連載状況をチェックするようにしましょう。更新が途絶えている名作は、追いついた時の絶望感が半端ないです。
それはそれで【なろう】の【なろう】たる所以を感じられるのですが、同時に心がへし折れる場合があります。良くも悪くも宝の山なランキングです。
なろう累計完結ランキング~安心と実績~
とにかく面白い作品を、最後まで安心して読みたいという方におすすめのランキングです。
他のランキングに比べて圧倒的に安全であることは間違いないです。私も小説のまとめ記事を書いていますが、やはり完結済みの作品は安心しておすすめできるし、きれいに完結しているだけでその小説の価値は数倍に跳ね上がると思います。
それでも極まれに続編が存在していたり、完結と言い切れない作品が混じっているため、感想欄を覗いて怪しい香りがしていないか注意しましょう。
なろう月間~四半期の連載中・完結ランキング~新旧エリートの戦場~
「累計ランキング上位はあらかた漁ったし、なんぞピチピチでナウい小説ねーかなー」という方におすすめなランキングです。
累計ランキング上位に入っている作者さんの新作や、新進気鋭の新顔作者さんたちがしのぎを削っている場所で、累計ランキング上位に近い安定感を保ちつつ、新たな名作に出会えるランキングだと言えるでしょう。
このランキングまで上がってくる時点でネット小説の上位数パーセントに入るほどに評価されているということでもあり、それなりの確率で書籍化にたどり着くであろうスターの卵的な場所です。
なろう日刊完結済みランキング~隠れた名作を探そう~
【完結ブースト】という言葉があります。
作品を追っていた読者が、その作品が完結したことを高評価をしたことにより一気に評価ポイントが跳ね上がることです。なろうの評価ポイント制度は少し特殊で、それを語ると日が暮れるので省きます。
この日刊完結済みランキングでは、あまり人の目には触れていない、それでも完結していて、かつ一定以上のファンが評価を付けた作品というのがたくさん存在しています。
短編小説でもランキングに乗りやすいのが特徴で、とにかくマイナーながら輝く武器を持った小説が含まれている場合があります。
なんかサクッと隠れた名作を見つけてみたいな、という気分の方はここを覗いてみるとよいかもしれません。そして私に作品名を教えてください(’A
なろう日刊連載中ランキング~一発カマせ!~
こちらはちょっと上級の探し方です。読了100作品未満の方にはおすすめしません。
まず、なろうの生存競争は激しいです。初めてアカウントを登録した作者が、いきなり日刊ランキングへ躍り出るのはかなり狭き門です。
そのために無名作者は序盤ブーストを得るために様々な工夫をしています。
具体的には一日で5話以上投稿したり、目を引くタイトル、俺TUEEやざまぁなど、とにかく派手なスタートを決めたり。
当たればよし、ダメならさっさと次の作品を書く。良くも悪くもギャンブルに走る人は多いです。
要はハズレ作品がかなり混じっています。更新停止して泣く確立もかなり高いです。
ある意味でなろうの最先端というか、なろうのなろうたる光と闇が垣間見えるというか、まぁ、うん。
逆にこのランキングで狙い目なのが、固定のファンがついている作者の作品です。
固定のファンがついているのは、多くの場合良質な完結作品を持つ作者さんであり、新たな作品の安全性は比較的高いと言えるでしょう。
作品の感想欄などに「新作待ってました!」とか書かれている小説は期待値が高めですね。
ランキングから探すときの注意点
いろいろな探し方ができておもしろいなろうランキングですが、もちろんランキングに入っていることは作品の面白さを保証するものではありません。
時間がない人、確実に面白い作品を読みたい人に注意してほしいチェックポイントを説明します。
タグやジャンルは当てにならない
あえて過疎ジャンルに投稿している作者がいます。ハーレムや俺TUEEの基準は人により異なります。
タグとジャンルはあくまでも目安で、基準にしても自分が探している小説に出会えないことは多いです。
必ず【小説情報】をチェックする
小説を読み始める前に、小説情報から完結済みかどうか、文字数がどれくらいか、レビューや感想の雰囲気はどうか、などをチェックします。
特に感想とレビューは重要で、たくさんの小説感想を見ているうちになんとなく作品の傾向が読めるようになります。
自分の好みに合った小説かどうか、小説全体の雰囲気は感想やレビュー欄から把握しましょう。
【完結済み】が完結済みだとは限らない
いわゆる【完結済み詐欺】というやつです。
なろうでは作者が【完結済み】にチェックを入れた作品は完結済みカテゴリとして扱われます。それにより、完結済みのみを求める読者の手の届くところに来るわけですが、それを利用して評価を稼ごうとしている人がいます。
全3部からなる小説を、1部が終わった段階で【完結済み】にして、第2部を新たな小説として始めているパターンです。
これが本当に綺麗に完結していて1部を読んだだけで満足できるなら文句ないのですが、いかにも半端なのに完結済みにしていたり。これをやられると失望が半端ないです。
そんな真似をしている小説はほぼ確実に感想欄に文句が書かれているので、きな臭い気配がある小説は回避しましょう。
熱意のないレビューは微妙な作品である危険を高める
あらすじを説明しているだけだったり、いかにも取ってつけたような内容だったり。
具体例は挙げられませんが、本当に面白い作品のレビュー欄は、レビューを読んでいるだけでぶっ飛んでいて面白いです。熱量が違います。
比較的マイナーな作品でも、感想やレビューの熱量があるようなら当たりの可能性が一気に高くなります。
もし皆さんがレビューを書くなら、本当に面白い小説の面白い点をズバリと書くと作者さんが喜んでくれますよ。
他の小説投稿サイトから探すなら
ここまでは【小説家になろう】を中心に説明しましたが、世の中にはたくさんの小説投稿サイトが存在します。
「なろうなろう言われているけど、他のサイトはどうなの?」というところを考えてみましょう。
まず、無料で読めるネット小説を提供しているサービスをいくつか挙げてみます。
いくつか挙げてみると 小説家になろう カクヨム アルファポリス エブリスタ ツギクル ハーメルン …などなど、他にもたくさんあります。
小説の数が多いのは圧倒的に【なろう】ですが、例えばアルファポリスなら新規投稿者を応援する【ホットランキング】や、カクヨムなら好みのジャンルなどを絞ってお題を決め個人規模で開催できる作品コンテストなど、独自の方法で面白い小説を発見できるような仕組みを用意しています。
ただ、それでも多くの作者はなろうと同時に投稿したり、そうでなくとも飛びぬけて面白いネット小説は【なろう】以外でも頭角を現してくるため、多くの名作は普通のランキングで発見することができます。
なのでやはり、自分が好きな小説を見つけるだけならまずは【なろう】、その次に他投稿サイトの上位ランキングを漁っておけば良いかな、というのが現状だと思います。一人の人間が読める量は、良くも悪くもたかが知れていますからね。
ちょっと変わったネット小説の探し方
・書籍化、コミカライズなどが決まった作品を狙い撃つ
・SNSの活用。ツイッターハッシュタグでけんさくしてみる
・何も考えずに目についた作品を読み始めてみる
・特定のキーワードで検索かける【なろう 転生 盗賊】など
・なろうが流行する前まで遡ってみる
小説をスコップで掘り出す方法は他にもたくさんあると思います。個人的には、昔の小説を探してみると面白いと思います。アニメ化もされた【ログ・ホライズン】などは個人ページ時代からのファンでした。
SS、ショートストーリー。アスキーアートを使った【やる夫】シリーズ。あるいは個人がホームページで細々と小説を書いていた時代へ戻るのも楽しいでしょう。
私は既になろう歴のほうが長いですが、小説投稿が一般に広まる前は、もっとアングラで濃い世界があったことを知っています。
ネット小説ブームにより小説の数は爆増しましたが、その一方で質の差は激しくなったと思います。なろう小説は軽くて読みやすい作品が多いですが、また違った作品を探したい、みつけたいという方は、【SSまとめ】とか【やる夫で学ぶ】とかのキーワードで探してみると、ひょっとしたら新たな出会いがあるかもしれませんね。
面白い小説の見つけ方まとめ
良質なまとめ記事を探し出す→なろうランキングを活用する→その他の手段 という順で紹介しました。
現在、ネット小説はある意味で黄金期の中にあると思います。オワコンオワコンと言われつつも、日々新たな秀作が生まれています。
私はそれなりのなろう歴の中で300作品くらいは読了していますが、完結ランキングを漁るだけでもまだまだハイクオリティな小説に出会えています。
ネットの海に沈んだ名作小説を知りたい!出会いたい! とモヤモヤした経験は一度や二度ではありませんが、一方で新たな名作の誕生にワクワクすることも多いです。
この記事がみなさんが面白い作品を見つける助けになれば幸いです。また「私はこんな探し方をしているよ」というのがあればぜひコメントに教えてくださいね('ω')
↓私が読んだ中から面白い完結小説をまとめています。ぜひご覧ください。
あー面白い小説読みたいみつけたい。
カエデ
最新記事 by カエデ (全て見る)
- 【2023年更新】なろう小説完結おすすめまとめ【ランキング以外マイナー多め】レビュー - 2023年6月1日
- 【2022年更新】なろう小説完結おすすめまとめ【ランキング以外多め】読了レビュー - 2022年2月9日
- 【2021年更新】なろう小説完結おすすめまとめ【ランキング外多め】 - 2021年1月4日